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【雑記・合唱】合唱の技術向上のために独唱をやってみた方がよいかもしれない:合唱をするための、合唱から自由である意志力
僕自身が合唱をやっているので合唱視点で書いているものですが、「合唱の技術向上のために」は「歌唱の技術向上のために」と書いてしまってもよいかもしれません。ともあれ、この記事では合唱における音楽技術的短所に言及することになるでしょう。...

Satoshi Enomoto
13 分前読了時間: 5分
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【ソルフェージュ】ピアノにおいて音階を練習することの意義:音階を掬い上げる行為
多くのピアノ学習者が各調の音階(スケール)を弾く訓練を経験することでしょう。かのハノンにも24調のスケール練習が載っている他、チェルニーなどの練習曲にも要素として度々登場します。バルトークさえも《ミクロコスモス》に音階練習を直接載せていないというだけで「他の教材に載ってるか...

Satoshi Enomoto
5 日前読了時間: 4分
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【雑記】祖父がギターを独習していた時に使った資料類を発掘した
昨年亡くなった祖父が若い頃に趣味でギターを弾いていたらしいという話は生前から知っていました。そのギター自体も僕が実家にいた頃から目の届くところに剥き出しで転がっていましたから、それが誰のものかを聞けば自動的に祖父の名前が出るわけです。榎本家には趣味での楽器経験者が多いものの...

Satoshi Enomoto
5月31日読了時間: 4分
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【雑記】音楽家の奇人変人エピソードを面白いとは思えなくなった:他者の性格や私生活を面白がることの暴力性
……批評家たちは私のことを変わり者として紹介しています…… ……それは真実ではありません…… ……私は変わり者ではありません…… ……そうでありたいと思ってもいません…… ……私は陰気な人間です…… サティ(秋山邦晴・岩佐鉄男 編訳) 『卵のように軽やかに...

Satoshi Enomoto
5月19日読了時間: 6分
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【メモ】ラヴェル《ボレロ》とサン=サーンス《ピアノ協奏曲第5番》における倍音を重ねる書法
ラヴェルの《ボレロ》は人気作品ゆえにこれまでに何度も演奏され、それに伴って何度も解説が為されて来たことでしょう。その時に必ずと言ってよいほど、楽曲の中盤でチェレスタとホルンの主旋律にピッコロがその第3倍音と第5倍音を重ねる部分についての言及があると思われます。「パイプオルガ...

Satoshi Enomoto
5月18日読了時間: 3分
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【雑記】楽曲解説をしたいわけではなかったかもしれない
周囲で生成AIに楽曲解説を書かせている例を最近は時々目にします。なるほど、ほんの数秒でネット上から情報を集めてきて文章に仕立て上げてくれるのですから、一見すると楽曲解説の文章を考えるというタスクが即時に終わるというのは魅力的に映るかもしれません。...

Satoshi Enomoto
5月15日読了時間: 4分
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【雑記】生成AIを頼らずに自力で作曲をすることの意味:自らの体験・経験とすること
生成AIの利用がカジュアルになりつつある昨今において、個人的には色々な観点で思うところ考えるところがあり、しかしその方向性が多岐に渡るので、まとめては言及せずにトピックごとに記事を分けて書いてきたいと思います。 わざわざ人間が頑張って作曲をせずとも、生成AIが勝手に音楽を...

Satoshi Enomoto
5月13日読了時間: 4分
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【雑記】五線譜に近似される音楽:音楽が這った軌跡を想像する
最近は今月末の近代フランス音楽のコンサートへ向けての練習に加えて、来月の湘南合唱祭へ向けても間宮芳生の合唱曲を練習しています。 練習している間宮芳生の《合唱のためのエチュード》は日本を含む世界の民族音楽の要素を採り入れた合唱曲集であり、同氏の《合唱のためのコンポジション》...

Satoshi Enomoto
5月10日読了時間: 9分
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【探訪記】代々木《春の小川》記念碑:得たものの代わりに失ったもの
高野辰之作詞、岡野貞一作曲による文部省唱歌《春の小川》。この詩のモデルとなった小川には諸説あるものの、その歌碑(記念碑)の一つが代々木にあると聞いて、実際にその場所を訪ねてみました。高野辰之が代々木に住んでいたことが理由となっているようです。...

Satoshi Enomoto
4月18日読了時間: 4分
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【雑記】人々の輪の中で音楽を提供する役割を担う音楽家:音楽研究で学んだことを活かしながら
現在、実家がある方の地元では月一回ペースで『童謡・唱歌を歌う会』を町内会主催で行っています。ただ歌うだけでなく、楽曲の背景や音楽理論の解説、そこから考え得る表現の試行などを採り入れておりまして、毎度好評をいただいております。今年度からは本格的に階名唱も採り入れる予定ですので...

Satoshi Enomoto
4月13日読了時間: 6分
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【メモ】ラヴェル《水の戯れ》のペトルーシュカ和音(?)
俗に「ペトルーシュカ和音」と呼ばれる構成をもつ和音があります。ストラヴィンスキーのバレエ『ペトルーシュカ』に登場し、特にそのピアノ編曲《ペトルーシュカからの3楽章》の最後に打ち鳴らされる衝撃的な不協和音として知られています。...

Satoshi Enomoto
3月14日読了時間: 4分
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【雑記】SNSに演奏を載せたら既存音源の著作権侵害を申し立てられた
昨今は演奏会の広報もすっかりSNS流行りでして、確かにその拡散力自体にはそれなりの効果はあるように感じます。演奏の動画を投稿したり、あるいは演奏配信をしたりといったこともできますから、その演奏者がどのような演奏をしてくれるかが予めわかるという点は聴衆にとっても利点でしょう。...

Satoshi Enomoto
3月13日読了時間: 5分
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【感想】ウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラ神奈川公演
2025年3月2日、戦火をくぐって来日したウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラの神奈川公演を聴いてきました。ウクライナから40時間の旅路であったと聞きました。 プログラム リセンコ 《タラス・ブーリバ》序曲 ヘオルヒー・マイボロダ 《フツル狂詩曲》 ドヴォジャーク...

Satoshi Enomoto
3月9日読了時間: 5分
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【雑記】テーマやコンセプトを設定したコンサートは「重い」と思われるのか?
日頃から僕の自主企画のコンサートに足を運んでくださっている皆様はご存じの通り、コンサートのテーマを設定してからそれに見合う選曲をしてプログラム構成や解説を組んでいます。 作品の一つ一つを弾いて聴かせるというよりは、コンサート全体を通して聴くことによって考えたり感じたりでき...

Satoshi Enomoto
2月19日読了時間: 4分
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【雑記・愚痴】楽譜の誤植から体験した相対化の蔓延
いきなりですが、譜例を用意しました。これはImslpからダウンロードしたチャイコフスキーの『四季』Op.37aの中の6月《舟歌》の一部です。シャーマー社の古いものですね。 紫でマーキングした箇所は誤植です。♯が付いてEisになっていますが、正確にはこの音はEであり、♯は誤...

Satoshi Enomoto
2月15日読了時間: 4分
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