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【探訪記】代々木《春の小川》記念碑:得たものの代わりに失ったもの
高野辰之作詞、岡野貞一作曲による文部省唱歌《春の小川》。この詩のモデルとなった小川には諸説あるものの、その歌碑(記念碑)の一つが代々木にあると聞いて、実際にその場所を訪ねてみました。高野辰之が代々木に住んでいたことが理由となっているようです。...

Satoshi Enomoto
4月18日読了時間: 4分
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【名曲紹介】ホルスト《セント・ポール組曲》:旋法と反復と民謡が織り成す学習用組曲?
作曲家ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934)と言えば、一般に知られている作品は代表作である《惑星》ほぼ一作というのが現状でしょう。ここに、弦楽を嗜む人の場合は《セント・ポール組曲》、吹奏楽を嗜む人の場合は《吹奏楽のための組曲第1番》《同第2番》が続くこと...

Satoshi Enomoto
4月8日読了時間: 6分
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【名曲紹介】間宮芳生《合唱のためのエチュード》:民族音楽系合唱練習曲集
僕は自分の所属する合唱団(合唱団DIO)で歌える曲を常日頃から漁っています…というのも、合唱団DIOは慢性的な女声不足でして、しかし女声不在というわけでもないので、普通の混声四部合唱をするにはパートバランスがそれはもう酷い状態で活動をしています。...

Satoshi Enomoto
3月17日読了時間: 7分
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【名曲紹介】シェーンベルク《6つのピアノ小品》Op.19:「私の音楽は短くなければならない!」
シェーンベルクは 《3つのピアノ曲》Op.11 の特に第3曲において、可能な限りの論理的作為をキャンセルすべく、形式を持たない、楽想ごとの激しいコントラストによる音楽構成を試みました。この試みについて、シェーンベルクはブゾーニへの手紙を送っています。...

Satoshi Enomoto
2024年10月12日読了時間: 7分
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【名曲紹介】幸田延《ヴァイオリンソナタ ニ短調》:謎多き単一楽章と、瀧廉太郎の影?
今月末8/31のコンサート『ことうたこん』にて、僕は日本クラシック音楽黎明期の作曲家 幸田延(こうだ のぶ、1870-1946)の代表作の一つである《ヴァイオリンソナタ ニ短調》を演奏します。 僕の出身高校である神奈川県立横浜平沼高校の校歌を作曲したのがこの幸田延という作...

Satoshi Enomoto
2024年8月9日読了時間: 6分
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【名曲紹介】ベルク《ピアノソナタ》Op.1:伝統的な書法によって覆されたソナタ
アルバン・ベルク(Alban Berg, 1885-1935)はシェーンベルクの門下生の一人として知られます。後にはシェーンベルクの考案した十二音技法を後期ロマン派的な作風の中で用い、シェーンベルク一門の中では比較的人気を手に入れた作曲家であると言えるでしょう。...

Satoshi Enomoto
2024年4月22日読了時間: 7分
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【名曲紹介】上田真樹:組曲『夢の意味』
昨年から僕は合唱集団EARTHという企画合唱団の伴奏者を務めています。一年ごとに決めた組曲に取り組むスタイルの合唱団でして、その期ごとにメンバーを募集するという形態を採っています。なるほど、歌いたい組曲の時だけ参加するという選択肢があるわけですね。...

Satoshi Enomoto
2024年4月11日読了時間: 8分
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【演奏企画告知】『私的演奏協会Vol.2:ベルク《ピアノソナタ》Op.1』【2024.4.27】
『私的演奏協会Vol.2:ベルク《ピアノソナタ》Op.1』 2024年4月27日(土) 14:00~ / 15:30~ 各回定員15席 要予約 各回所要時間:約1時間(休憩無し) 15分前開場 会場 空音舎(京急「雑色」駅より徒歩) 入場無料 投げ銭歓迎 予約申込メール...

Satoshi Enomoto
2024年4月3日読了時間: 3分
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【演奏企画告知】シェーンベルク生誕150年『私的演奏協会:3つのピアノ曲 Op.11』:直観によって音楽を捉えること【2024.3.9】
2024年3月9日(土) ① 11:00~ ② 13:15~ 15分前開場 各回1時間程度 シェーンベルク生誕150周年企画 『私的演奏協会:3つのピアノ曲 Op.11』 曲目 シェーンベルク《3つのピアノ曲》Op.11 他、関連楽曲の一部 演奏・解説 榎本智史 会場...

Satoshi Enomoto
2024年2月14日読了時間: 4分
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【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第24番「テレーゼ」》Op.78
ベートーヴェンのピアノソナタに関して、20番代のソナタでは恐らく第21番や第23番、第29番といった大規模なもの、が人気を集めるでしょう。その一方で、小規模な興味深いソナタも存在しています。2楽章構成のピアノソナタはハイドンにも前例がありますし、ピアノに限らなければモーツァ...

Satoshi Enomoto
2024年1月9日読了時間: 6分
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【楽譜販売】シェーンベルク《クリスマスの音楽》ヴァイオリン+ピアノ連弾版
メリークリスマス! とっくにBOOTHは更新していたのですが、先月の『早すぎるクリスマスコンサート』が終わってから色々と慌ただしく、記事として書くタイミングを逸していました。しかしこの編曲ばかりはどうしてもクリスマスには宣伝しなければならないと思いまして、どうにかこの記事を...

Satoshi Enomoto
2023年12月24日読了時間: 3分
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【楽譜販売】シェーンベルク《ノットゥルノ》ヴァイオリン+ピアノ連弾版
シェーンベルクの名前は、専ら「無調」や「十二音音楽」と結びつけられて認知されていることでしょう。しかしその一方で、《浄められた夜》や《グレの歌》などの作品によって、彼が元々は後期ロマン派の作曲家として出発していることも知られていることと想像します。...

Satoshi Enomoto
2023年12月21日読了時間: 3分
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【対訳】フライシュレン『心に太陽を持て』:信長貴富《くちびるに歌を》の原詩
Hab' Sonne im Herzen Cäsar Flaischlen(1864-1920) Hab' Sonne im Herzen, ob's stürmt oder schneit, 心に太陽を持て 嵐の日も吹雪の日も ob der Himmel voll...

Satoshi Enomoto
2023年11月28日読了時間: 3分
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【楽譜販売】ジョルダーニ《Caro mio ben》1785年の出版譜に基づくピアノ伴奏編曲版
声楽を学んだことがある人のみならず、高校で音楽を選択した人さえも歌ったことがあるであろう《Caro mio ben》の知名度は言わずもがなでしょう。 曲自体は広く知られていますが、それに付随する情報や曲の内容には多くの揺れがあります。そもそも広く知られている《Caro...

Satoshi Enomoto
2023年10月4日読了時間: 4分
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【名曲紹介】ヴォルフ《ミケランジェロの詩による3つの歌曲》:闘う評論作曲家が最期に辿り着いた「温かい安らぎ」
フーゴ・ヴォルフ(Hugo Wolf, 1860-1903)の名前はクラシック・ファンの間ですら重要視されているわけではないでしょう。彼の重要な作品の殆どは専ら歌曲であり、他の編成の音楽作品はほぼ省みられないのが現状です。ドイツ・リートに取り組む歌手たちにとっては絶対に無視...

Satoshi Enomoto
2023年5月25日読了時間: 8分
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