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【名曲紹介】ホルスト《セント・ポール組曲》:旋法と反復と民謡が織り成す学習用組曲?
作曲家ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934)と言えば、一般に知られている作品は代表作である《惑星》ほぼ一作というのが現状でしょう。ここに、弦楽を嗜む人の場合は《セント・ポール組曲》、吹奏楽を嗜む人の場合は《吹奏楽のための組曲第1番》《同第2番》が続くこと...

Satoshi Enomoto
4月8日読了時間: 6分
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【書評】大島俊樹『階名唱(いわゆる「移動ド」唱) 77のウォームアップ集 ─ 毎回のレッスンのはじめに ─』
大島俊樹 『階名唱(いわゆる「移動ド」唱) 77のウォームアップ集 ─ 毎回のレッスンのはじめに ─』 http://blog.livedoor.jp/fixeda_moveddo/77_3 現在2025年4月末まで新年度キャンペーン(値引き)中だそうです。...

Satoshi Enomoto
4月3日読了時間: 8分
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【メモ】ラヴェル《水の戯れ》のペトルーシュカ和音(?)
俗に「ペトルーシュカ和音」と呼ばれる構成をもつ和音があります。ストラヴィンスキーのバレエ『ペトルーシュカ』に登場し、特にそのピアノ編曲《ペトルーシュカからの3楽章》の最後に打ち鳴らされる衝撃的な不協和音として知られています。...

Satoshi Enomoto
3月14日読了時間: 4分
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【演奏会告知】私的演奏協会:ラヴェル《水の戯れ》《ソナチネ》【2025.4.29】
私的演奏協会 ラヴェル《水の戯れ》《ソナチネ》 2025年4月29日(火祝) 各回15分前開場 14:00~《水の戯れ》 15:00~《ソナチネ》 ピアノ・解説 榎本智史 会場 空音舎 東京都大田区南六郷2-5-10 サンアイランド102 京浜急行「雑色」より徒歩...

Satoshi Enomoto
3月11日読了時間: 4分
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【雑記・音楽理論】音楽上で0から数えないということ(数えることもあるけれど)
X上で「音階や拍節を0から数えるべきである」という主張が流れてきました。 この意見を読んでまず自分の感覚と照らし合わせたところでは「到底合うものではない」という感想が湧いたわけですが、この時点では明確な理由が説明できるわけではなかったので、自分が何を感じたのかを省みてみま...

Satoshi Enomoto
1月4日読了時間: 5分
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【雑記】音大でもコードネームの読み方は習う:知らないことはこれから学ぶしかない
これまでに侃々諤々の言い合いが始まる話題の発端は主にX(旧Twitter)であることが多かったように思いますが、僕の認知するところでは此度の「音大はコードネームを教えない」という根も葉も無い話題が出てきたのはThreadsにおいてであったと思います。しかも音大出身ではないポ...

Satoshi Enomoto
2024年11月17日読了時間: 9分
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【ソルフェージュ】"固定ド" は "階名" ではない:音名用法と階名用法の混同や誤認
普段から榎本の主張を聞いている方々にとっては、タイトルのような話題は「何を今更」という印象を受けることでしょう。しかしこのことを改めて書いておかねばならないのが現実の状況であることには納得していただけるでしょう。 即ち、 いわゆる "固定ド"...

Satoshi Enomoto
2024年10月9日読了時間: 4分
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【雑記】メロディもハーモニーもある音楽を、なぜ「メロディもハーモニーも無い音楽」と捉えてしまうのか
20世紀に入って調性が希薄化してきた音楽について、「我こそは音楽を知っているぞ」という顔で音楽を解説したがる人間が「メロディもハーモニーも無い音楽」などという表現を用いて評するという場面を時々目撃します。いや、そのような知ったかぶりの人間たちをさておいても、すっかり流布した...

Satoshi Enomoto
2024年9月27日読了時間: 5分
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【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第2巻 短調による99の練習曲』
先日制作を始めたシリーズ『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード』の第2巻が完成しまして、販売も開始致しましたのでここで報告させていただきます。 榎本智史『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード 第2巻』(BOOTH)...

Satoshi Enomoto
2024年9月3日読了時間: 4分
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【ソルフェージュ・雑記】階名は「全ての調をハ長調/イ短調に移高する」考え方ではない:固定ド認識に由来する階名への誤解
階名によるソルフェージュ訓練の重要性を主張する時に、いわゆる固定ド(ドレミシラブルの音名用法)の主張者が階名に対する批判を述べてくれることがあります。ただその中には、階名認識者の側すらも前提にしていない観点を例に挙げて批判を展開するものもありまして、それについては階名側から...

Satoshi Enomoto
2024年9月1日読了時間: 5分
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【分析メモ】シェーンベルクが行った十二音音列の恣意的な操作と、それによって生み出される擬似的な機能和声
10/19のリサイタル に向けて、シェーンベルクとその周辺の作品を主に練習していて、耳が馴染んできたからか、より色々な要素が聴こえるようになってきたので共有しておきたいと思います。 シェーンベルクがおよそ10年に渡る長い沈黙を破り、十二音による作曲法を実践する形で書いた最...

Satoshi Enomoto
2024年8月26日読了時間: 3分
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【演奏会告知】榎本智史ピアノリサイタル『十二音の色彩 シェーンベルク生誕150年によせて』【2024.10.19】
2024年10月19日(土) 13:30開場 14:00開演 16:00終演予定 榎本智史ピアノリサイタル 十二音の色彩 ~シェーンベルク生誕150年によせて~ 会場 武蔵小杉サロンホール 神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザガーデン...

Satoshi Enomoto
2024年7月31日読了時間: 4分
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【演奏告知】私的演奏協会Vol.4『ヴェーベルン』【2024.9.8】
2024年9月8日(日) ① 13:45開場 14:00開演 ② 15:15開場 15:30開演 私的演奏協会Vol.4『ヴェーベルン』 会場 空音舎 東京都大田区南六郷2-5-10サンアイランド102 京浜急行「雑色」より徒歩 入場無料(投げ銭歓迎) 曲目 ヴェーベルン...

Satoshi Enomoto
2024年7月24日読了時間: 3分
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【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第1巻 長調による99の練習曲』:階名でザクザク歌う和声課題集
指導者たちの熱心な活動あっての成果か、階名を導入する合唱団がじわじわ増えているのを感じています。僕が所属する合唱団DIOや、伴奏を務めている横須賀国際合唱団なども階名によるソルフェージュ訓練を導入しています。 単旋律で歌える階名の教材としては既にコダーイの《333のソルフェ...

Satoshi Enomoto
2024年6月27日読了時間: 4分
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【名曲紹介】ベルク《ピアノソナタ》Op.1:伝統的な書法によって覆されたソナタ
アルバン・ベルク(Alban Berg, 1885-1935)はシェーンベルクの門下生の一人として知られます。後にはシェーンベルクの考案した十二音技法を後期ロマン派的な作風の中で用い、シェーンベルク一門の中では比較的人気を手に入れた作曲家であると言えるでしょう。...

Satoshi Enomoto
2024年4月22日読了時間: 7分
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