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【雑記】「自分の力で稼いでいる」という感覚は自分には無い
「富裕層に公正な課税を」という政治主張に対して「社会主義者は他人がせっかく自分の力で稼いだ金を税として取ろうとする」という批判が為されることがあります。 なるほど、そのように見られているのか、そして現在の日本社会ではむしろそのように捉えている人が多いのか、ということは感じつつも、ここでは僕自身の感覚の話を書かせていただきたいと思います。 結論から申し上げますと、僕は自分の仕事について「自分の力で稼いでいる」という感覚は年々消滅しつつあります。いや、別に当初から「自分の力で稼いでいる」なんて考えは持っていませんでしたから、むしろこの考えに対する反感が自分の中で年々増しつつあると言った方が正確かもしれません。 まず、音楽家などという肩書きを僕は名乗っていますが、僕は富裕層や現代の擬似貴族などに召し抱えられているわけではありません。僕の仕事先の大半は音楽に興味を持つ一般音楽愛好家です。合唱をやりたい人たちのために伴奏を務めソルフェージュを教え、音楽理論を学びたい人たちのために和声を教え、音楽を聴きたい人たちのために演奏会や試演会を企画開催します。

Satoshi Enomoto
2月14日読了時間: 4分


【雑記】生成AIが描く「崩れた文字」が気持ち悪くてしょうがない
最近目にするのですが、「生成AIが作ったと思われる広告宣伝画像の中の文字(特に漢字)の形状がおかしなことになっているのが放置されたまま世に出回っていることについて大変な気持ちの悪さを感じています。それこそ普通の宣伝広告から、ネット上のバズりに力を入れる政党の支持者たちが他の政党を攻撃する目的で量産する逞造の画像や漫画調の画像まで、種類は様々です。 なるほど、最近の生成AIは文字を取り込んで出力することができるようになりつつあるのだなと思う一方、それでもたまに異形の文字が紛れ込んでいるのが目に入ります。この現象のおかげで生成AIによる画像であると区別が付くことにもなります。漢字を自力で勉強しておくことの新たなメリットでしょうかね。 しかし、僕が生成AIの描く崩れた文字に対して抱く嫌悪は、別に「字をきれいに正しく書きましょう」などという小学校の先生のような観点から来るものではありません。 まず第一には、その字の崩れ方が人間的なミスのようなものではないという点が挙げられます。日本人だって殆どの人々は当然のように漢字を書き間違えることがあるわけです

Satoshi Enomoto
1月27日読了時間: 4分


【雑記】耳を欹てて音楽を味わうこと
自分が面と向かって言われたわけではないものの、「クラシックのコンサートに行かない理由」を書いている人を見かけまして、その内容に反論したいと思うところがあったので今回の記事を書きます。 榎本はクラシック側の人間ですし、今回取り上げた意見に対峙する際に「自分の価値観もやはりクラシック側ではあるな」と再認識したところでもあります。クラシック音楽を代表するつもりも立場もありませんが、それはそれとして個人的に助走をつけて反論しますのでお覚悟を。 まず、冒頭に述べた「クラシックのコンサートに行かない理由」として挙がっていた内容を要約すると以下のようなものでした。 ① 電気的な音量の増幅が無い(PAを使わない)ので音が聴こえにくい。 ② 演奏中に雑談をしたり雑音を立てると注意される。観賞マナーが厳しい。 ③ 飲食しながら観賞できる機会が少ない。 ④ これらの要求をしてもクラシックの音楽家たちが従わない。 …僕の記事の読者の中には、これらの意見に対して既に憤慨した方もいらっしゃるとは思いますが、怒りに任せてこれらの意見を投げ捨てるよりも懇切丁寧に批判してや

Satoshi Enomoto
2025年11月7日読了時間: 8分


【雑記】千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ参ってきました
8/15には追悼行事もあるだろうと考えて別の日に千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ行ってきました。所在地は以前から知っていたものの、実際に参ったのは今回が初めてでした。 戦死した曾祖父の墓参りにはここ数年行っているものの、曾祖父の場合は身元もわかっている上で遺骨も戻ってきましたし、認知...

Satoshi Enomoto
2025年8月17日読了時間: 2分


【雑記】音楽家の奇人変人エピソードを面白いとは思えなくなった:他者の性格や私生活を面白がることの暴力性
……批評家たちは私のことを変わり者として紹介しています…… ……それは真実ではありません…… ……私は変わり者ではありません…… ……そうでありたいと思ってもいません…… ……私は陰気な人間です…… サティ(秋山邦晴・岩佐鉄男 編訳) 『卵のように軽やかに...

Satoshi Enomoto
2025年5月19日読了時間: 6分


【雑記】生成AIを頼らずに自力で作曲をすることの意味:自らの体験・経験とすること
生成AIの利用がカジュアルになりつつある昨今において、個人的には色々な観点で思うところ考えるところがあり、しかしその方向性が多岐に渡るので、まとめては言及せずにトピックごとに記事を分けて書いてきたいと思います。 わざわざ人間が頑張って作曲をせずとも、生成AIが勝手に音楽を...

Satoshi Enomoto
2025年5月13日読了時間: 4分


【雑記】人々の輪の中で音楽を提供する役割を担う音楽家:音楽研究で学んだことを活かしながら
現在、実家がある方の地元では月一回ペースで『童謡・唱歌を歌う会』を町内会主催で行っています。ただ歌うだけでなく、楽曲の背景や音楽理論の解説、そこから考え得る表現の試行などを採り入れておりまして、毎度好評をいただいております。今年度からは本格的に階名唱も採り入れる予定ですので...

Satoshi Enomoto
2025年4月13日読了時間: 6分


【雑記】昔演奏した曲を演奏すると当時のままのような演奏になってしまうこと(悪い意味で)
「演奏する」ということを頻繁にやっていると、一度は演奏した経験のある曲を再び引っ張り出して弾くということも出てくるようになりました。そうは言っても僕なんかはその頻度がまだ少ない方でしょうし、世間に引っ張りだこの方々はそれこそ特定のラインナップをすぐに弾けるレパートリーとして...

Satoshi Enomoto
2024年2月6日読了時間: 4分


【雑記】2024年、あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。2024年もどうぞよろしくお願いします。 今年は何と言っても僕が研究している作曲家 シェーンベルクの生誕150周年のメモリアル・イヤーにあたります。ピアノ曲全曲…はちょっと難しいかもしれませんが、主要作品をメインプログラムに据えたコンサート企...

Satoshi Enomoto
2024年1月1日読了時間: 2分


【雑記】2023年まとめ:大波乱の年でした
今年は早めに仕事を納めまして、年末年始は制作も最低限に、実家に滞在する生活を送っています。まさか(ネガティヴな事情によって)実家を「実家」と呼ぶようになるとは、一年前の今頃には全く予期していませんでした。 これまでにも良くないことは毎年のように起きるものだと思っていましたが...

Satoshi Enomoto
2023年12月31日読了時間: 6分


【雑記】体質の変化とピアノ椅子の高さ
ここ半年ほど、自分のピアノの演奏が妙に安定感を失っているという悩みがあります。 このようなことは今までに殆ど無かったほどであり、強いて言うならば大学の最初の方でピアノを弾く体勢を大きく変える直前が次点にくる程度です。正直その時よりも悪いと感じます。...

Satoshi Enomoto
2023年3月15日読了時間: 2分


【雑記】初学者になりすましてレッスンを受ける動画という不届きなエンタメ
これまたYouTubeなどの動画文化全盛の現代だからこそ起こる事象(もしくは事件)ではあるのでしょう。タイトルのように、ピアノ奏者である仕掛人が初心者のふりをしてレッスンを受け、突然難曲を演奏して指導者を驚かせる…という演出の動画が、たまに忘れた頃に投稿されてきます。...

Satoshi Enomoto
2022年7月30日読了時間: 5分


【雑記】知名度と人違い
音楽を仕事にしている都合上、正直に言えば知名度があることに越したことはないと思います。打ったコンサート企画がそもそも情報として相手に届くかどうか、ピアノの弾き手が必要になった時に自分の顔を思い浮かべてもらえるかどうかなどということに直接繋がってくるからです。...

Satoshi Enomoto
2022年6月11日読了時間: 3分


【雑記】コロナワクチン3回目接種
今月に《月に憑かれたピエロ》という大きな公演を控え、まだまだ感染者が減らない状況が続いている上に直接の知り合いもどんどん罹るようになってしまっているので、副反応が怖いながらも3回目のワクチン接種を受けることにしました。 それこそ感染による肺炎などからの後遺症が重く残ってしま...

Satoshi Enomoto
2022年4月9日読了時間: 3分


【雑記】ロシアによるウクライナ侵攻のこと、そこから派生する色々
あまり政治の話題に偏りすぎるのもブログを書く目的と異なるかなと思い、これまでの似たような事件の時もせいぜいTwitterで言及するだけに留めてきましたが、流石に他人事でない点がいくつも出てきてしまっているので、せめて記録として残しておこうと思う次第です。...

Satoshi Enomoto
2022年2月26日読了時間: 5分
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