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【名曲紹介】シューベルト《魔王》:4つの《魔王》と試行錯誤
シューベルト(Franz Peter Schubert, 1797~1828)の名前は誰もが中学校の音楽の鑑賞の授業で耳にしていると思います。その31年という短い生涯において、膨大な数の、しかもクオリティの高いドイツ語歌曲を書き、歌曲王と呼ばれて西洋音楽史に名を残しました。...

Satoshi Enomoto
2020年7月15日読了時間: 4分


【雑記・社会】巡り巡ってくる悪意やら性差別やら
音楽とはあまり関係の無い雑記。 僕は3月末で高校の非常勤講師を辞めましたが、時を同じくして、父も仕事を退職したのでした。 実は父も高校の教員だったのです。既に60歳の時に一旦定年退職はしていたのですが、その後も再任用教員として働いていたのでした。ちなみに教科は音楽ではなく数...

Satoshi Enomoto
2020年7月11日読了時間: 4分


【雑記】“納得”と“説得”:音楽を勉強すること
時折思い出したように議論が起こる、他愛もない話題があります。 自分が楽しまなければ 相手を楽しませることもできない vs 自分が楽しめなくても 相手を楽しませるのがプロ …というものです。 かのC.P.E.バッハは著書『クラヴィーア奏法』の中で、「音楽家は自分自身が感動する...

Satoshi Enomoto
2020年7月9日読了時間: 4分


【YouTube更新】島崎藤村の詩による《初恋》
大学生4年生の夏休み、僕はかなりの鬱状態にありました。夏休み直前の前期コンチェルト試験は自分の力不足のせいでラフマニノフ第2番の出来が到底満足のいくものではなかった上にそれまでの練習に根を詰めすぎ、その精神的余裕の無さから同時期には多くの人とも衝突し、さらに夏休み期間中に実...

Satoshi Enomoto
2020年7月5日読了時間: 4分


【雑記】みんな当時は現代だった:“現代音楽”に取り組むこと
度々、定期的に議論に上がることではあります。「クラシックの演奏家は現代音楽をやろうとしない」という現状、そして「現代音楽をやるのは演奏家として逃げである」という価値観。またその話かよ~と思う音楽家は多いでしょうが、これについては職業音楽家のみならず、音楽に関わるすべての人が...

Satoshi Enomoto
2020年7月1日読了時間: 6分


【雑記】“繋ぐ”ということ
大学院を終了して4年目に突入しているわけですが、ここ数年で僕自身の音楽に対する関心のテーマがだんだんと明るみになってきました。 それは “繋ぐ” という言葉によって表すことができます。 “音楽”とは何なのか ── 自分が演奏する、過去の人間たちによって書かれた“音楽”とは何...

Satoshi Enomoto
2020年6月29日読了時間: 3分


【雑記・検証】ハノンピアノ教本は1時間で弾けるのか算出してみた
“ハノン” といえば、ピアノを習ったことのある人ならすぐに思い当たる名前でしょう。あの機械的な指の訓練に徹する練習曲集です。 書いた人はフランスのピアノ教師 アノン(Charles-Louis Hanon, 1819~1900)ですが、最初に輸入された時にそう読まれてしまっ...

Satoshi Enomoto
2020年6月28日読了時間: 5分


【雑記・音楽史】音楽史はグラデーション
歴史の勉強というと、どうしても時代が突然に切り替わるイメージを持たれるかもしれません。この年号でこんな事件が起こって新しい時代になった、のような感覚でしょうか。 例えば1912年に明治天皇が崩御して元号が大正に変わったとか、1918年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が崩壊...

Satoshi Enomoto
2020年6月26日読了時間: 5分


【雑記】危うい判断基準「それが誰であるか」
まず初めに、僕が大学1年生の時のエピソードを書こうと思います。 僕は教職課程を履修していました(現在も手元には有効な専修免許状があります)。教職課程は、大学のカリキュラムとはまた別の科目がいくつかあります。その中に「視聴覚教育論」という、視聴覚教材を扱う音楽の授業について考...

Satoshi Enomoto
2020年6月24日読了時間: 5分


【雑記】音楽を繋ぐ:コンサートのプログラム構成
コンサートを企画する時、プログラム(曲目)の “テーマ性” にはかなり強くこだわりがあります。もはや一曲一曲よりも、テーマから先に決めていると言ってもいいかもしれません。決めたテーマに沿って演奏する曲を選ぶことになりますから、どんなに個人的に弾きたい曲があったとしても、テー...

Satoshi Enomoto
2020年6月20日読了時間: 8分


【雑記】聴音の “レッスン” とは
「聴音」という言葉が一体どれほど世間に認知されているかはわかりませんが、一応説明しておくと、演奏された音楽を聴き取って楽譜に書き起こすことを指します。 「耳コピ」と言った方がイメージしやすいでしょうか。音楽家を目指す人たちは聴音の訓練を必ず課されるものであり、音楽学校の入試...

Satoshi Enomoto
2020年6月14日読了時間: 5分


【雑記】オンラインレッスン3ヶ月目 ~聴音動画はじめました~
コロナ自粛で6月末までの演奏本番は全て中止や延期となり、そこから合唱伴奏の収入も失くなってしまったことを切っ掛けに細々と試行してきたオンラインレッスン。早くも6月に突入しました。 もちろん演奏家としてコンサートを開いてお金をいただけるのは嬉しいことですし、できるならそれに越...

Satoshi Enomoto
2020年6月11日読了時間: 7分


【ソルフェージュ・雑記】メトロノームで訓練はできない説
(ここ数日、「拍」というものは一体何なのかということに考えを巡らせつつも、言語化どころか概念についてさえ説明をつけられずにおります。今回書こうと思っている話は、「拍」が刻まれるものであるという一般的に広く信じられているであろう前提に立った上での考えであり、また主観を多く含み...

Satoshi Enomoto
2020年6月7日読了時間: 4分


【音楽理論】音名象徴:暗号はお好き?
突然ですが、推理小説はお好きですか? 僕は大好きです。エドガー・アラン・ポーは昔からお気に入りですし、父の影響でアガサ・クリスティも読みますし、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズも揃えてしまいました。 その中でも特に好きなのが、ポーの『黄金虫』です。暗号を解いて財宝を探...

Satoshi Enomoto
2020年6月3日読了時間: 6分


【公演延期】『クラシック温故創新』無期限延期
来月27日に開催予定だった大学同期のピアニスト 野中拓人くんとの自主企画リサイタル『クラシック温故創新』の公演を延期させていただくこととなりました。振替日時は未定です。楽しみに待っていてくださった皆様には残念な報告をすることとなってしまい、申し訳ありません。...

Satoshi Enomoto
2020年5月30日読了時間: 3分
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