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【楽典】五線と音部記号のしくみ:表記できる音域と11線譜の話
五線譜という表記システムを持つ音楽に関わっている方は、今や少なくないでしょう。世界規模で見ればこの表記システムはまったく普遍的というわけでもなく、むしろ五線譜はおろか楽譜自体を持たない音楽の方が多いであろうというくらいなのですが、しかし記譜法というものの中ではかなりの程度シ...

Satoshi Enomoto
2021年12月28日読了時間: 6分


【ソルフェージュ】初めましてだけど実は再会:面影から導く初見演奏
ソルフェージュのレッスンでもピアノのレッスンでも、「初見ってどうしたらできるようになりますか?」といった質問をされます。僕だってそんなに初見が利く人間じゃないが…などとは思いつつも、まあ確かにその場で出された伴奏譜やコード譜をパッパカと読んで弾いたりする様子は、見ている側か...

Satoshi Enomoto
2021年12月26日読了時間: 4分


【雑記】ピアノ弾きが陥りやすい(?)バッハ観の話
周りを見ていて、色々な音楽に対する色々な意見を目にすることは多々あります。その人にとってそのように受け止められているということ自体は決して悪いことだとは思いません…が、それによって世界への視野が狭い方へと収束していくことを勿体無いとは思います。...

Satoshi Enomoto
2021年12月23日読了時間: 3分


【雑記】ずっと同じ曲ばかり弾くのではなく
日本だけかどうかはわかりませんが、ピアノの勉強というと同じ曲を長い期間じっくりと練習するスタイルの方がイメージされることは多いかもしれません。実状としてはむしろ自分の弾きたいものやら頼まれたものやらで様々な曲を同時進行で練習していることの方が多いです。...

Satoshi Enomoto
2021年12月22日読了時間: 4分


【雑記】「忘れられる曲には忘れられる理由がある」?:残そうとするから作品は残るという話
題の言葉は、例えば作曲家が未発表のままうっかり紛失したなどという場合の話ではなく、「名曲と言われない曲は名曲になり得ない要因を抱えている」という意味で言われるものです。 このような思考は、決してアマチュアや聴衆ばかりのものではなく、音楽のプロフェッショナルと見なされる人々の...

Satoshi Enomoto
2021年12月14日読了時間: 5分


【雑記】時間とお金をかけられたらいいのに
現時点で仕事としてやっていることと言えば、演奏(ソロより伴奏がメイン)、指導(個人で教えているソルフェージュ、音楽理論、音楽史、そしてコダーイラボ)、創作(作曲より編曲がメイン)の分野に大まかに分かれます。 この中で演奏の仕事は、コロナの感染拡大に伴って無くなることが多々あ...

Satoshi Enomoto
2021年12月11日読了時間: 3分


【雑記】宣伝ならばもうやっているが?
「クラシックの演奏家たちはコンサートの事後報告が多くて事前告知をあまりしない」という意見を読みました。 告知も宣伝もやっとりますがな!!! …と心の中で絶叫したのはさておき、また僕の周りの演奏家たちも事前告知も宣伝もやっているのを見ているということもさておき、つまり告知も宣...

Satoshi Enomoto
2021年12月9日読了時間: 6分


【雑記】既にクラシックを聴いている人にも色々なものを聴いてほしい
クラシックの聴衆の年齢層はどんどん高くなっていて、はっきり言って新規の若い聴衆を獲得することにおいては難航しているのが実際のところでしょう。先日のショパンコンクールで意外な盛り上がりがあったり、YouTuberもやっている演奏家たちやストリートピアノなどを通してクラシックが...

Satoshi Enomoto
2021年12月7日読了時間: 5分


【雑記】触れる世界を拓くこと、暗闇を光で照らすこと
"啓蒙" という言葉があります。蒙(くら)きを啓(ひら)くという意味でして、蒙の字あたりが「上から目線だ!」などと言われることもあるようですが、英語では "Enlightenment" 、フランス語では "Lumières" 、ドイツ語では "Aufklärung"...

Satoshi Enomoto
2021年12月4日読了時間: 4分


【演奏会告知】『古典派のやさしいソナタ』:ソナタ形式が作り出すもの
世間はオミクロン株の今後に注視している頃合いかと思われます。まだ症例が少なく、感染力と症状の重さがわかりきっていないことを考えると、現時点では水際対策によって物理的に防ぎ続けるのが最短であろうとは素人考えでも思うところです。...

Satoshi Enomoto
2021年12月2日読了時間: 4分


【雑記】精霊を解放するイメージで楽器を演奏すること:ケージとフィッシンガーの逸話から
一つ断りを入れておきますと、僕自身はスピリチュアルなものに対して本当にどうも受容性がありません。オカルトとかむしろ好きな方だったりもするのですが、それに関してもどちらかというと人間の想像力の逞しさの方に感銘を受けているのでありまして、特に内容を信じているわけではないというの...

Satoshi Enomoto
2021年11月27日読了時間: 3分


【演奏会告知】『重ねる音楽 ─ 重なる音楽』
榎本智史ピアノソロ・コンサート 『重ねる音楽 ─ 重なる音楽』 2021年12月18日(土) 14:30開場 15:00開演 (休憩あり、16:20頃終演予定) 会場:空音舎 京浜急行「雑色」駅より徒歩5分 全席自由2,000円 定員20名 要予約 予約申込み・問い合わせ...

Satoshi Enomoto
2021年11月22日読了時間: 7分


【雑記】"わかりやすい" を突き詰めた先の「映え・バズり」:濃い味付けに疲れた時に
濃い味付けと比喩される音楽がありますが、要するには派手、誇大、過剰な表現を加えた音楽が現代では評価されがちな面があります。大きな音が出る、速く指が動く、明らかにオーバーな表現、等々。昨今の「映え・バズり」の文化を考えれば、決して不思議というほどでもないでしょう。...

Satoshi Enomoto
2021年11月18日読了時間: 4分


【雑記】作品の組み合わせによる異化作用:"聴こえ方"を操作するキュレーション
コンサートのプログラム構成にまつわる話は、このブログでも時々思い出したように何度か取り上げています。「プログラムに繋がりやテーマ性を!」と度々主張しているのは、たまたまその時に練習していたという理由だけで曲を選んだり、とりあえず演奏すればウケるであろう定番曲を寄せ集めただけ...

Satoshi Enomoto
2021年11月11日読了時間: 5分


【雑記】「練習しなくても形にできる力」の明と暗
職業として音楽家をやっていくにあたって、必要な技術や能力は色々と挙げられるでしょう。体力ももちろんですし、知性や度胸、さらには社交性や運などといったものさえ決して無関係ではないと思います。「音楽の世界は(広義の)コネです」という言葉は実際かなり正直なものだと言ってよいかもし...

Satoshi Enomoto
2021年11月8日読了時間: 5分
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