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【音楽史・雑記】映画『Berlin – Die Sinfonie der Großstadt』:1927年のベルリンの風景
僕のレトロ好きは度々公言している通りですが、YouTubeで古い映像や映画を観ることも趣味の一つに入ります。学生時代には『カリガリ博士』や『ドクトル・マブゼ』などの表現主義映画をよく観たものです。 最近、古い映像を補正・着色して公開しているチャンネルを見つけまして即座に登録...

Satoshi Enomoto
2021年8月31日読了時間: 10分


【告知】コダーイ研究所 Online Labo 2021年度:受講者募集
コダーイ(Kodály Zoltán, 1882-1967)といえば、バルトークと並ぶ近代ハンガリーの最も重要な作曲家です。ハンガリーのバルトークを民俗音楽研究に導いた張本人であり、音楽の他に言語学と哲学も修めているという地味に凄い人だったりします。どうしても作曲家としては...

Satoshi Enomoto
2021年8月3日読了時間: 6分


【名曲紹介】サティ《星たちの息子》:四度堆積和音の神秘的な響き
「異端児」の名で呼ばれた作曲家と聞いて真っ先に思い浮かぶのはサティ(Erik Satie, 1866-1925)でしょうか。 フランスのオンフルールに生まれ、幼少のうちに一家でパリへ移住します。既に音楽には興味を示していたようで、オルガニスト・聖歌隊長であったヴィーノとい...

Satoshi Enomoto
2021年7月15日読了時間: 6分


【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第4番》Op.7
ベートーヴェンの初期のピアノソナタの中で、第8番『悲愴』以外の曲はあまり顧みられないように感じます。確かに勉強として弾くことはあっても、やはり知名度や演奏効果の面で『悲愴』の地位は不動であり、他の初期ソナタをまとめて聴ける機会は貴重と言えるかもしれません。...

Satoshi Enomoto
2021年6月9日読了時間: 5分


【音楽史】『私的演奏協会』が可能にしたもの
1918年、オーストリア革命によってオーストリア=ハンガリー帝国は崩壊し、オーストリア第一共和国が成立しました。ハンガリーは分離され、その他の地域も失うとともに生産力・経済力まで大きく削がれてしまったオーストリアでは日々貨幣価値が下落していき、インフレーションへと繋がってい...

Satoshi Enomoto
2021年5月27日読了時間: 5分


【音楽理論・音楽史】"無調" という言葉の意味
一般に、調性のシステムに基づかずに作られている音楽を "無調(音楽)" と呼びます。最広義には長調 / 短調によらない旋法性の音楽まで含むようですが、大抵の場合は調性を特徴づける音階や和音が機能せず、それぞれのピッチクラスにおいて主音などの区別が希薄な状態を指して言われます...

Satoshi Enomoto
2021年5月24日読了時間: 4分


【雑記】ベートーヴェンの3大ソナタとその他のソナタ
たまに書いている名曲紹介とはまた別枠です。 今回はベートーヴェンの "3大ソナタ" と呼ばれているソナタ等について、普段なんとなく思っていることを書きます。本当に紹介する時は一曲一曲分けて書きます。 ベートーヴェンのピアノソナタは、誰が言ったか "ピアノの新約聖書"...

Satoshi Enomoto
2021年5月15日読了時間: 4分


【ソルフェージュ・雑記】移動ドと固定ドの同時混在問題
前任の伴奏者が横浜平沼高校の同期であるという縁がありまして、3月から横浜某所の老人福祉施設で活動する合唱団の伴奏者に就任しました。施設到着時の検温、マスク・フェイスシールド着用、扉を常時開放、時間短縮、少しでも体調不良の人は出てこないように、という万全の状態でやっていますが...

Satoshi Enomoto
2021年4月23日読了時間: 6分


【音楽史・雑記】ムジクスとカントル:音楽を"理解"しようとすること
「音楽は音を楽しむものであって "音学" ではない!」という、上手いこと言ったような言葉が時々見られます。いきなり揚げ足を取るようで悪いのですが、"音楽" の語源は別に「音を楽しむ」からではないですね。「楽」という字も音楽のことを指します。...

Satoshi Enomoto
2021年4月21日読了時間: 4分


【雑記】魅力を伝えるために、まずは自分が味わうこと
Twitterで知り合って以来、お世話になっているピアニストの内藤晃さん。各地でレッスンをなさっていますが、とても良いことをレッスンで言っていたとTwitterで知りまして、ちょっとそのことについて賛同の意を書かせていただきたいと思う次第であります。...

Satoshi Enomoto
2021年4月13日読了時間: 4分


【雑記】"現代音楽"嫌悪の逸話を見て
現代音楽ばかりの演奏に辟易した演奏家が演奏業を辞めた…という逸話の信憑性はさておき、確かにクラシックの演奏家や聴衆の中に、所謂 "現代音楽" と呼ばれる音楽に拒否反応を起こす人は一定数いらっしゃることでしょう。その存在自体はこれまでに何度も遭遇してきましたし、先述の逸話が上...

Satoshi Enomoto
2021年4月8日読了時間: 6分


【音楽理論】階名で覚える旋法
音楽の中で用いられている音をその高さの順に配列していくと、一定の音程関係を繰り返す形で並びます。この繰り返しを音階と呼びまして、それを核となる音からオクターヴ分で抜き出したものを旋法と捉えます。 長調 / 短調を合わせると、主音の高さの違いによって合計で24調が存在すること...

Satoshi Enomoto
2021年3月15日読了時間: 5分


【名曲紹介】オペラ作曲家ヴェルディのピアノ曲
ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813~1901)と言えば、イタリアを代表するオペラ作曲家の一人です。オペラ自体がイタリア音楽の主産業、みたいな節もありますが、その中でも上位に食い込む人気ぶりでしょう。《ナブッコ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《ア...

Satoshi Enomoto
2021年2月16日読了時間: 4分


【音楽史】《トゥーランドット》と同時期の音楽
2/28に行う Razbliuto 2nd Concert のプログラムには、プッチーニの《トゥーランドット》の中のリュウのアリアが含まれています。告知記事はこちら。 《トゥーランドット》と言えば、プッチーニの最後の(未完の)オペラです。フィギュアスケートで使われたアリア『...

Satoshi Enomoto
2021年2月3日読了時間: 7分


【演奏会告知】Razbliuto再始動:オペラから辿る音楽特集
4年前から僕を知っている方々はご存じかと思いますが、ソプラノ歌手の川上智子さんと音楽ユニットを組んでいます。その名も Razbliuto 、「かつては愛していたが今はそうでない人に対する感傷」という意味の造語(元々ロシア語という説は誤解で、勝手に英語圏で定着したもの)だそう...

Satoshi Enomoto
2021年2月1日読了時間: 5分
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