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【雑記】地続きの音楽探訪:“好き”を辿ってゆくこと
人それぞれに好きな音楽や面白い音楽があるのと同様に、その面白さがよくわからない音楽もあるでしょうし、ましてや嫌悪感を抱く音楽さえあるかもしれません。それは決して悪いということではなく、そこに至るまでの個人の音楽経験や性分などを反映したものであるというだけのことです。...

Satoshi Enomoto
2020年8月9日読了時間: 5分


【雑記】コロナ下の“特集的・小規模コンサート”案
新型コロナウィルスの影響のある中で、会場にお客様を入れて生演奏で行うコンサートには多くの制約が課されます。実はそれがもたらす金銭的事情が、新たな企画を渋らせたり阻んだりする大きな要因の一つでもあります。 マスク配布やエタノール消毒液の設置というだけならば、経費としてもそこま...

Satoshi Enomoto
2020年8月7日読了時間: 7分


【雑記】ピアニストが歌ってみた!
公から見た僕の肩書きは『ピアニスト』だと思います。一番長く続けてきたのはピアノですし、大学と大学院をピアノ専攻で出ています。自主企画のピアノリサイタルも何度かやりましたし、合唱を主として伴奏の仕事もジャンル問わず引き受けています。...

Satoshi Enomoto
2020年8月3日読了時間: 5分


【雑記・ソルフェージュ】脱“ソルフェージュのためのソルフェージュ”
音楽学校の入学試験にはソルフェージュが付き物であります。その内容はその音楽学校のレベルが上がるごとに複雑化する傾向にあるということは事実と言って差し支えないと思います。 それを一概に悪いとは言いません。それは学校の方針でもありましょうし、意図はあってのことでしょう。...

Satoshi Enomoto
2020年8月2日読了時間: 5分


【雑記】レッスンで気負わなくていい
「生徒が譜読みや練習をしないでレッスンに来たので叱った」のような話を指導者たちから聞いたり、またSNSで目にすることが少なくありません。 確かに僕自身も、決してサボっていたわけではないのですが、難しい曲の譜読みの遅さを頻繁に叱られたものです。譜読みの早さは職業演奏家として無...

Satoshi Enomoto
2020年7月27日読了時間: 6分


【ソルフェージュ】階名唱と旋律分析:思考回路の強制起動
「飲むだけで痩せます!」「聞き流すだけで英語が喋れるようになります!」「買うだけで罪を償えます!」…などというのは、実際の効果は知りませんが、いかにも怪しまれそうな商売文句です。そんなに楽でいいんですか!?という心理でしょう。...

Satoshi Enomoto
2020年7月23日読了時間: 6分


【名曲紹介】遊ぶベートーヴェン:“小品”の魅力
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770~1827)と言えばクラシック音楽においては巨人の中の巨人、誰もがその存在と作品群を崇め奉ってきた作曲家でしょう。 僕がピアニストなので今回はピアノ作品に焦点を当てたいのですが、まず彼のピアノ作品の中で何が...

Satoshi Enomoto
2020年7月19日読了時間: 6分


【名曲紹介】シューベルト《魔王》:4つの《魔王》と試行錯誤
シューベルト(Franz Peter Schubert, 1797~1828)の名前は誰もが中学校の音楽の鑑賞の授業で耳にしていると思います。その31年という短い生涯において、膨大な数の、しかもクオリティの高いドイツ語歌曲を書き、歌曲王と呼ばれて西洋音楽史に名を残しました。...

Satoshi Enomoto
2020年7月15日読了時間: 4分


【雑記】“納得”と“説得”:音楽を勉強すること
時折思い出したように議論が起こる、他愛もない話題があります。 自分が楽しまなければ 相手を楽しませることもできない vs 自分が楽しめなくても 相手を楽しませるのがプロ …というものです。 かのC.P.E.バッハは著書『クラヴィーア奏法』の中で、「音楽家は自分自身が感動する...

Satoshi Enomoto
2020年7月9日読了時間: 4分


【YouTube更新】島崎藤村の詩による《初恋》
大学生4年生の夏休み、僕はかなりの鬱状態にありました。夏休み直前の前期コンチェルト試験は自分の力不足のせいでラフマニノフ第2番の出来が到底満足のいくものではなかった上にそれまでの練習に根を詰めすぎ、その精神的余裕の無さから同時期には多くの人とも衝突し、さらに夏休み期間中に実...

Satoshi Enomoto
2020年7月5日読了時間: 4分


【雑記】みんな当時は現代だった:“現代音楽”に取り組むこと
度々、定期的に議論に上がることではあります。「クラシックの演奏家は現代音楽をやろうとしない」という現状、そして「現代音楽をやるのは演奏家として逃げである」という価値観。またその話かよ~と思う音楽家は多いでしょうが、これについては職業音楽家のみならず、音楽に関わるすべての人が...

Satoshi Enomoto
2020年7月1日読了時間: 6分


【雑記】“繋ぐ”ということ
大学院を終了して4年目に突入しているわけですが、ここ数年で僕自身の音楽に対する関心のテーマがだんだんと明るみになってきました。 それは “繋ぐ” という言葉によって表すことができます。 “音楽”とは何なのか ── 自分が演奏する、過去の人間たちによって書かれた“音楽”とは何...

Satoshi Enomoto
2020年6月29日読了時間: 3分


【雑記・検証】ハノンピアノ教本は1時間で弾けるのか算出してみた
“ハノン” といえば、ピアノを習ったことのある人ならすぐに思い当たる名前でしょう。あの機械的な指の訓練に徹する練習曲集です。 書いた人はフランスのピアノ教師 アノン(Charles-Louis Hanon, 1819~1900)ですが、最初に輸入された時にそう読まれてしまっ...

Satoshi Enomoto
2020年6月28日読了時間: 5分


【雑記・音楽史】音楽史はグラデーション
歴史の勉強というと、どうしても時代が突然に切り替わるイメージを持たれるかもしれません。この年号でこんな事件が起こって新しい時代になった、のような感覚でしょうか。 例えば1912年に明治天皇が崩御して元号が大正に変わったとか、1918年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が崩壊...

Satoshi Enomoto
2020年6月26日読了時間: 5分


【雑記】危うい判断基準「それが誰であるか」
まず初めに、僕が大学1年生の時のエピソードを書こうと思います。 僕は教職課程を履修していました(現在も手元には有効な専修免許状があります)。教職課程は、大学のカリキュラムとはまた別の科目がいくつかあります。その中に「視聴覚教育論」という、視聴覚教材を扱う音楽の授業について考...

Satoshi Enomoto
2020年6月24日読了時間: 5分
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