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【名曲紹介】瀧廉太郎の2つのピアノ曲
瀧廉太郎(1879~1903)の名前は、特に音楽を趣味としているわけでない人でさえも聞いたことがあるでしょう。というか、中学校の音楽で《荒城の月》か《花》のどちらかを歌ったであろう人が殆どであると思いますし、または《箱根八里》を聴く機会もあったかもしれません。ただ、実際に一...

Satoshi Enomoto
2020年8月27日読了時間: 4分


【雑記】ヨコハマトリエンナーレと、創り直すこと
ヨコハマトリエンナーレは、横浜で3年ごとに開催される現代美術の国際展覧会です。僕は2011年の第4回以降、毎回足を運んでいます。そういうわけで、今年も行ってきました。 今回のテーマは『AFTERGLOW ── 光の破片をつかまえる』とのこと。ディレクターはインドのアーティス...

Satoshi Enomoto
2020年8月20日読了時間: 6分


【名曲紹介】チェルニー《ピアノソナタ第1番》:エチュードだけじゃない、ベートーヴェンの後継者
「チェルニー」の名を聞けば、ピアノを習った経験のある方々は揃ってあの苦行のようなエチュードを思い起こすでしょう。 30番練習曲集(30曲から成る《技巧練習曲》Op.849)から始めて、それが終わったら40番練習曲(40曲から成る《速度教本》Op.299)、そしてそれが終わっ...

Satoshi Enomoto
2020年8月14日読了時間: 7分


【雑記】地続きの音楽探訪:“好き”を辿ってゆくこと
人それぞれに好きな音楽や面白い音楽があるのと同様に、その面白さがよくわからない音楽もあるでしょうし、ましてや嫌悪感を抱く音楽さえあるかもしれません。それは決して悪いということではなく、そこに至るまでの個人の音楽経験や性分などを反映したものであるというだけのことです。...

Satoshi Enomoto
2020年8月9日読了時間: 5分


【雑記】コロナ下の“特集的・小規模コンサート”案
新型コロナウィルスの影響のある中で、会場にお客様を入れて生演奏で行うコンサートには多くの制約が課されます。実はそれがもたらす金銭的事情が、新たな企画を渋らせたり阻んだりする大きな要因の一つでもあります。 マスク配布やエタノール消毒液の設置というだけならば、経費としてもそこま...

Satoshi Enomoto
2020年8月7日読了時間: 7分


【雑記】ピアニストが歌ってみた!
公から見た僕の肩書きは『ピアニスト』だと思います。一番長く続けてきたのはピアノですし、大学と大学院をピアノ専攻で出ています。自主企画のピアノリサイタルも何度かやりましたし、合唱を主として伴奏の仕事もジャンル問わず引き受けています。...

Satoshi Enomoto
2020年8月3日読了時間: 5分


【雑記・ソルフェージュ】脱“ソルフェージュのためのソルフェージュ”
音楽学校の入学試験にはソルフェージュが付き物であります。その内容はその音楽学校のレベルが上がるごとに複雑化する傾向にあるということは事実と言って差し支えないと思います。 それを一概に悪いとは言いません。それは学校の方針でもありましょうし、意図はあってのことでしょう。...

Satoshi Enomoto
2020年8月2日読了時間: 5分


【雑記】レッスンで気負わなくていい
「生徒が譜読みや練習をしないでレッスンに来たので叱った」のような話を指導者たちから聞いたり、またSNSで目にすることが少なくありません。 確かに僕自身も、決してサボっていたわけではないのですが、難しい曲の譜読みの遅さを頻繁に叱られたものです。譜読みの早さは職業演奏家として無...

Satoshi Enomoto
2020年7月27日読了時間: 6分


【名曲紹介】遊ぶベートーヴェン:“小品”の魅力
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770~1827)と言えばクラシック音楽においては巨人の中の巨人、誰もがその存在と作品群を崇め奉ってきた作曲家でしょう。 僕がピアニストなので今回はピアノ作品に焦点を当てたいのですが、まず彼のピアノ作品の中で何が...

Satoshi Enomoto
2020年7月19日読了時間: 6分


【雑記・社会】巡り巡ってくる悪意やら性差別やら
音楽とはあまり関係の無い雑記。 僕は3月末で高校の非常勤講師を辞めましたが、時を同じくして、父も仕事を退職したのでした。 実は父も高校の教員だったのです。既に60歳の時に一旦定年退職はしていたのですが、その後も再任用教員として働いていたのでした。ちなみに教科は音楽ではなく数...

Satoshi Enomoto
2020年7月11日読了時間: 4分


【雑記】“納得”と“説得”:音楽を勉強すること
時折思い出したように議論が起こる、他愛もない話題があります。 自分が楽しまなければ 相手を楽しませることもできない vs 自分が楽しめなくても 相手を楽しませるのがプロ …というものです。 かのC.P.E.バッハは著書『クラヴィーア奏法』の中で、「音楽家は自分自身が感動する...

Satoshi Enomoto
2020年7月9日読了時間: 4分


【雑記】みんな当時は現代だった:“現代音楽”に取り組むこと
度々、定期的に議論に上がることではあります。「クラシックの演奏家は現代音楽をやろうとしない」という現状、そして「現代音楽をやるのは演奏家として逃げである」という価値観。またその話かよ~と思う音楽家は多いでしょうが、これについては職業音楽家のみならず、音楽に関わるすべての人が...

Satoshi Enomoto
2020年7月1日読了時間: 6分


【雑記】“繋ぐ”ということ
大学院を終了して4年目に突入しているわけですが、ここ数年で僕自身の音楽に対する関心のテーマがだんだんと明るみになってきました。 それは “繋ぐ” という言葉によって表すことができます。 “音楽”とは何なのか ── 自分が演奏する、過去の人間たちによって書かれた“音楽”とは何...

Satoshi Enomoto
2020年6月29日読了時間: 3分


【雑記・検証】ハノンピアノ教本は1時間で弾けるのか算出してみた
“ハノン” といえば、ピアノを習ったことのある人ならすぐに思い当たる名前でしょう。あの機械的な指の訓練に徹する練習曲集です。 書いた人はフランスのピアノ教師 アノン(Charles-Louis Hanon, 1819~1900)ですが、最初に輸入された時にそう読まれてしまっ...

Satoshi Enomoto
2020年6月28日読了時間: 5分


【雑記・音楽史】音楽史はグラデーション
歴史の勉強というと、どうしても時代が突然に切り替わるイメージを持たれるかもしれません。この年号でこんな事件が起こって新しい時代になった、のような感覚でしょうか。 例えば1912年に明治天皇が崩御して元号が大正に変わったとか、1918年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が崩壊...

Satoshi Enomoto
2020年6月26日読了時間: 5分
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