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【名曲紹介】シェーンベルク《月に憑かれたピエロ》Op.21
僕のブログで何度も登場しているシェーンベルクですが、彼の作品の中には、彼自身の経歴のみならず、西洋音楽史上でも重要な作品がいくつか存在します。既に僕が色々なところで弾いている《3つのピアノ曲》Op.11や《6つのピアノ小品》Op.19などもそれらのうちの一つではありますが、それらよりも高い知名度を持ち、どころかシェーンベルクの代名詞とも言えるような作品をまだ紹介していませんでした。 それこそが、シュプレヒシュティンメという唱法を用いる声と特殊な編成の室内楽のためのメロドラマ《月に憑かれたピエロ》です。ベルギーの象徴派詩人アルベール・ジローの50篇から成る詩集『月に憑かれたピエロ ── ベルガモのロンデル』をオットー・エーリヒ・ハルトレーベンがドイツ語訳したものの中から21篇の詩をピックアップしてテキストに用いています。ロンデルというのは詩の形式でありまして、4行・4行・5行という3節から成り、1・2行目が7・8行目で繰り返され、最後の13行目も1行目が繰り返されます。詩としてはむしろ厳格な形式を採っているわけですが、音楽は非常に自由な展開を見せ

Satoshi Enomoto
2022年4月3日読了時間: 9分


【音楽理論】メロドラマとシュプレヒシュティンメ:"語り"の表現力
来月、4月20日に僕が演奏に参加するシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》は、シュプレヒシュティンメと呼ばれる歌と朗読の中間の唱法と室内楽(フルート/ピッコロ、クラリネット/バス・クラリネット、ヴァイオリン/ヴィオラ、チェロ、ピアノ)という編成による作品です。室内楽伴奏の連...

Satoshi Enomoto
2022年3月27日読了時間: 5分


【演奏会告知】『ドイツ音楽の夕べ』/『月に憑かれたピエロ』:ドイツ音楽の19世紀→20世紀
2022年には個人的にも大きな位置を占める本番がいくつか予定されています。その最初のものが、1月に開催した『古典派のやさしいソナタ』でした。古典派のソナタを5曲(+アンコールの悲愴)連続で弾くともなると、これはなかなか気軽に開催できるものではないわけです。2月、3月とソロの...

Satoshi Enomoto
2022年2月25日読了時間: 5分


【名曲紹介】瀧廉太郎《組歌『四季』》:日本風・実験的カンタータ?
瀧廉太郎のピアノ作品についての記事をかなり前に書きました。僕自身がピアノ弾きである分、ピアノ作品にどうしても愛着があるのですが、瀧廉太郎の創作活動は専ら声楽作品が主軸であったというのが現実です。 そのうちのいくつかは学校の教科書にも載っていて、音楽を専門的に学んだことがない...

Satoshi Enomoto
2021年10月1日読了時間: 7分


【告知】コダーイ研究所 Online Labo 2021年度:受講者募集
コダーイ(Kodály Zoltán, 1882-1967)といえば、バルトークと並ぶ近代ハンガリーの最も重要な作曲家です。ハンガリーのバルトークを民俗音楽研究に導いた張本人であり、音楽の他に言語学と哲学も修めているという地味に凄い人だったりします。どうしても作曲家としては...

Satoshi Enomoto
2021年8月3日読了時間: 6分


【応援記事】Lutherヒロシ市村・演奏会プロジェクトクラウドファンディング
先の3月に僕はシェイクスピア遊び語り『テンペスト:大嵐』に作曲&ピアノ演奏(&アイリス役)として関わりました。その企画に誘ってくださったのが、プロスペロゥ役を務めた Lutherヒロシ市村 先生です。 Luther先生とはTwitter上での珍妙な勘違い(Luther先生の...

Satoshi Enomoto
2021年7月12日読了時間: 3分


【雑記】「易しい曲」「難しい曲」という言い方が指すもの
俗に「易しい曲」「難しい曲」などという言い方があります。いくつかの名の知れた作品について「初心者向けの作品」などと言われることがあったり、あるいはYouTubeの動画の煽り文句で「世界一難しい曲!」などというハッタリを利かせることがあったりするわけです。...

Satoshi Enomoto
2021年4月17日読了時間: 5分


【コンサート後記】『テンペスト:大嵐』後日配信予定
年度末に2日間に渡るこの大きな本番があったので、年度の切り替わりの感覚がほぼありません。なんと昨年分の確定申告もまだ収入しか計算していないという体たらくです。四月馬鹿用のネタなど用意できていません。日常生活に戻らねば。 そんな話はさておきまして、シェイクスピア遊び語り『テン...

Satoshi Enomoto
2021年4月1日読了時間: 4分


【コンサート情報?】シェイクスピア遊び語り『テンペスト:大嵐』
度々宣伝している、シェイクスピア遊び語り『テンペスト:大嵐』についての告知です。 既に「本公演は3/30, 31」と言いふらしてしまったわけですが、その日程ではなく上演形態…というより公演の取り扱いにいくつかの変更がございます。と言っても観賞者側にとってはそこまで大きな変化...

Satoshi Enomoto
2021年3月5日読了時間: 3分


【公演告知】『何がすごいの? テンペスト!』:遊び語りプレ公演
普段の活動報告として度々書いていることですが、演出家の三輪えり花先生が主催するシェイクスピアのレクチャー公演シリーズ『シェイクスピア遊び語り』の第16弾『テンペスト:大嵐』の音楽を担当させていただきます。劇中歌7曲の作曲に加え、背景音楽や効果音なんかもやります。...

Satoshi Enomoto
2021年2月8日読了時間: 5分


【音楽史】《トゥーランドット》と同時期の音楽
2/28に行う Razbliuto 2nd Concert のプログラムには、プッチーニの《トゥーランドット》の中のリュウのアリアが含まれています。告知記事はこちら。 《トゥーランドット》と言えば、プッチーニの最後の(未完の)オペラです。フィギュアスケートで使われたアリア『...

Satoshi Enomoto
2021年2月3日読了時間: 7分


【演奏会告知】Razbliuto再始動:オペラから辿る音楽特集
4年前から僕を知っている方々はご存じかと思いますが、ソプラノ歌手の川上智子さんと音楽ユニットを組んでいます。その名も Razbliuto 、「かつては愛していたが今はそうでない人に対する感傷」という意味の造語(元々ロシア語という説は誤解で、勝手に英語圏で定着したもの)だそう...

Satoshi Enomoto
2021年2月1日読了時間: 5分
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