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【探訪記】聶耳記念広場:中国国歌の作曲家の没地、鵠沼海岸
合唱DIOの練習は藤沢市内で行っていることが多いのですが、先日は珍しく鵠沼で練習がありました(数年ぶり?)。 鵠沼と言えばで、音楽関連で訪れておきたいところがあります。やはり数年前にも行ったのですが、その時に撮った写真はmicroSDもろとも破損してしまったので、紹介も兼ねて今回改めて訪れてみました。 県立湘南海岸公園内にある「聶耳記念広場」です。 聶耳(Niè Ěr, 1912-1935)は中華民国雲南省昆明県、現在の昆明市出身の作曲家です。「耳」の字があまりにも多い名前をしていますが、本名は聶守信といい、「聶耳」は周囲から呼ばれていたニックネームをそのままペンネームにしたものであるようです。 師範学校在学中から共産主義に傾倒して学生運動に参加し、後には中国共産党に入党しましたが、中国国民党からの逮捕を避けるべく上海へ向かい、さらに親族を頼って日本へやってきました。 聶耳はプロパガンダ映画や演劇の音楽を数多く作曲していました。そして手掛けたプロパガンダ抗日映画『風雲児女』の主題歌として書いた《義勇軍進行曲》こそが、現在の中華人民共和国

Satoshi Enomoto
7月7日読了時間: 3分


【読書会告知】東川清一『音楽理論入門』第1章「鍵と音名」
告知していたオンライン読書会の日程が決まりましたのでお知らせします。既に前もって参加を表明してくださっていた皆様のご都合を聞きつつ設定しましたが、この後の参加も歓迎致します。 【範囲】 東川清一『音楽理論入門(旧題:だれも知らなかった楽典のはなし)』 第1章「鍵と音名」 【日時】 5月16日(土)19:30~21:00 5月24日(日)19:30~21:00 5月26日(火)19:30~21:00 どの回も読む範囲は同じです。 複数回参加可能です。 【参加方法】 ZOOMで入室してください。 リンクは参加者にメールでお送りします。 今からでも参加したい方は info@virtuoso3104.com へメールにてお申し込みください。 【用意するもの】 東川清一『音楽理論入門(旧題:だれも知らなかった楽典のはなし)』 既に絶版であるため、中古品を見つけるか、図書館から借りてご用意ください。 …というわけで、東川清一『音楽理論入門』のオンライン読書会を始めます。第1回は第1章「鍵と音名」を読みます。東川清一の著書なのに階名ではなく音名が先?と思われ

Satoshi Enomoto
5月11日読了時間: 1分


【参加者募集】音楽書オンライン読書会【参加費投げ銭制】
以前ちょっと話に出していた音楽書の読書会を本格的に企画したいと思います。 とりあえずはオンライン上での会を想定しています。いきなり対面で会場を取って、とやるよりは予算ハードルも低く、榎本が課金しているZOOMを使えばよいでしょう。投げ銭ながらも参加費をいただこうとしているのは資料準備の手間貸とZOOM課金の足しにしようとしているだけですので、別に払わなくとも微々たる金額でも構いません。 日時は参加希望者が数人集まった段階で調整します。この部分もオンラインの方が開催し易いであろうと考える理由です。 当日までに予め読んできて感想だけ言い合う形式もあるにはありますが、この企画で扱う課題図書には音楽理論や音楽史、音楽美学なども含まれる予定でいますので、各自読んでくるよりは参加者皆で一緒に読んだ方が迷わずに済みそうだなとは想像するところです。 まとめると以下のような形になります。 日時 早く集まった参加希望者で調整 希望日時が割れるようならばグループを分けてやってもいいかも? 参加費 無料(投げ銭歓迎) 用意するもの 課題図書(各自購入してください

Satoshi Enomoto
4月6日読了時間: 3分


【音楽史】「十二音技法の考案によって無調音楽が生まれた」という言説は誤り
これは一度や二度ではないのですけれども、タイトルにも書いた「十二音技法の考案によって無調音楽が生まれた」という説明・解説を方々で見ます。カジュアル向け音楽史解説書然り、音楽系YouTuberの解説動画然り…もしかすると他のところでもそのように言われているのかもしれません。...

Satoshi Enomoto
2025年8月26日読了時間: 7分


【メモ】ラヴェル《ボレロ》とサン=サーンス《ピアノ協奏曲第5番》における倍音を重ねる書法
ラヴェルの《ボレロ》は人気作品ゆえにこれまでに何度も演奏され、それに伴って何度も解説が為されて来たことでしょう。その時に必ずと言ってよいほど、楽曲の中盤でチェレスタとホルンの主旋律にピッコロがその第3倍音と第5倍音を重ねる部分についての言及があると思われます。「パイプオルガ...

Satoshi Enomoto
2025年5月18日読了時間: 3分


【探訪記】代々木《春の小川》記念碑:得たものの代わりに失ったもの
高野辰之作詞、岡野貞一作曲による文部省唱歌《春の小川》。この詩のモデルとなった小川には諸説あるものの、その歌碑(記念碑)の一つが代々木にあると聞いて、実際にその場所を訪ねてみました。高野辰之が代々木に住んでいたことが理由となっているようです。 最寄り駅は東京メトロ千代田線「代々木公園」駅、ならびに小田急線「代々木八幡」駅です。今回は代々木公園駅から歩きました。 すぐそばには代々木深町小公園があります。公園に沿って歩いていきます。ちなみに車道を挟んで反対側には広い代々木公園が続いています。 さらにしばらく行くと、もう一つの公園が見えてきます。その名も『渋谷はるのおがわプレーパーク』。地元では《春の小川》は一応シンボルにはなっているようですね。管理棟まである公園ですが、入口に立っている看板の説明書きはなかなかのストロングスタイル…コンセプトは理解できないでもないですが、そこまで言うかと思わないでもないところです… この『渋谷はるのおがわプレーパーク』の中に《春の小川》記念碑があるのかと言うと、厳密にはそうではありません。プレーパークを横切って

Satoshi Enomoto
2025年4月18日読了時間: 4分


【演奏会告知】『象徴と時間 近代フランス音楽の開拓者たち』【2025.5.25】
榎本智史ピアノコンサート 象徴と時間 近代フランス音楽の開拓者たち 2025年5月25日(日) 13:30開場 14:00開演 会場 Space & Cafe MonTon 神奈川県横須賀市馬堀町2-2-9 M-SQUARE 1階(旧雑賀ビル)...

Satoshi Enomoto
2025年2月17日読了時間: 3分


【雑記】作曲家や作品という情報を暗記しようとするよりも、まずは音楽を聴いてほしい
お手元に中学校や高校の音楽の教科書がある方は読んでみていただきたいのですが、ある程度クラシック音楽の鑑賞教材が載っていると思われます。どのような楽曲を学校で鑑賞したかは人それぞれでしょうが、何か強く印象に残っている曲があるかもしれませんし、またあるいは何も印象に残っていない...

Satoshi Enomoto
2024年9月7日読了時間: 5分


【名曲紹介】幸田延《ヴァイオリンソナタ ニ短調》:謎多き単一楽章と、瀧廉太郎の影?
今月末8/31のコンサート『ことうたこん』にて、僕は日本クラシック音楽黎明期の作曲家 幸田延(こうだ のぶ、1870-1946)の代表作の一つである《ヴァイオリンソナタ ニ短調》を演奏します。 僕の出身高校である神奈川県立横浜平沼高校の校歌を作曲したのがこの幸田延という作曲家だったもので、個人的にはビッグネームに違いないのですが、しかし一般のクラシック聴衆には馴染みの薄い人物かもしれないので、作曲家自身のことも含めてこのソナタについての記事を書きたいと思います。 しかし如何せん、幸田延の代表作とは言いながらも、彼女のヴァイオリンソナタは背景不詳の部分が多いです。客観的情報というよりは僕に見えている情報あるいは僕が勝手に想像したものへの言及であるということを承知の上でお読みください。 幸田延は、かの幸田露伴の妹にあたる人物です。元は三味線や長唄、箏曲を学んだようですが、お雇い外国人の音楽教育者であったメーソン(Luther Whiting Mason, 1818-1896)に見出だされ、1889年に第1回文部省音楽留学生としてボストン、次いで

Satoshi Enomoto
2024年8月9日読了時間: 6分


【感想】櫻井元希『旋法とヘクサコルド』ワークショップ:便利な方を選んで失ったもの
ヘクサコルドというものに興味を持ったのは、実のところ、ここ1, 2年のことです。やはりきっかけはコダーイラボで西洋音楽史を担当することになったので普段自分があまり意識を向けていない分野も総浚いで勉強し直したことでしょうか。...

Satoshi Enomoto
2023年9月1日読了時間: 7分


【名曲紹介】モーツァルト《アダージョ ロ短調》KV540:天才の陰鬱と深淵
モーツァルトのピアノ作品と聞くと、多く思い浮かべるのは天才の筆致で書かれた軽やかで明快な音楽でしょうか。クラシックに馴染みの薄い方々でもなんとなくイメージする通り、音楽のアイデアを次から次へと考え出せるような人ではあったでしょうから、そのイメージが間違っているわけではないと...

Satoshi Enomoto
2023年5月2日読了時間: 7分


【分析メモ】半音階の表現力
半音ずつ上行する/下行するという半音階進行は、西洋音楽史上の音楽表現において強烈な効果を何度も発揮してきました。一般にクラシックの聴衆が半音階を耳にする機会は、半音階が特に多用されるようになった19世紀ロマン派の音楽においてのものが多いでしょう。その時代にまで来ると半音階は...

Satoshi Enomoto
2023年3月29日読了時間: 7分


【分析メモ】バロック時代の不協和音程の表現力:調和を超えて人間の表現へ
モンテヴェルディ(1567-1643)は生没年を見てもわかる通り、ルネサンス時代とバロック時代に跨がる位置にいる作曲家です。ルネサンス時代後期におけるマドリガルと、バロック時代初期におけるオペラを両方とも創作しました。 元々仕えていたマントヴァから暇を出されてしまったモンテ...

Satoshi Enomoto
2023年3月17日読了時間: 8分


【名曲紹介】カリッシミ《イェフタ》:オラトリオの成立と、共に嘆く合唱
4/8にパルテノン多摩にて公演予定のバロック音楽を集めたコンサート『バロック=ドラマティック』は今や2ヶ月後に迫りました。バロック時代を彩る様々な作品集を前半に、カリッシミのオラトリオ《イェフタ》を後半に演奏します。 それぞれの作品ごとに一つの長い解説が書けてしまうほどの濃...

Satoshi Enomoto
2023年2月8日読了時間: 6分


【感想】大井駿『協奏曲との邂逅』:立体的・多層的な音楽作りのために
2022年12月27日の夜は新宿ガルバホールにて、指揮者・ピアニストである大井駿さんのコンサート『協奏曲との邂逅 ~管弦楽のない協奏曲~』を聴いてきました。音楽史研究や楽曲分析による演奏解釈を武器とする大井さんのトーク付きコンサートとなったら行かないわけにはいきません。僕も...

Satoshi Enomoto
2022年12月30日読了時間: 5分
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