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【演奏会告知】『象徴と時間 近代フランス音楽の開拓者たち』【2025.5.25】

執筆者の写真: Satoshi EnomotoSatoshi Enomoto

榎本智史ピアノコンサート

象徴と時間

近代フランス音楽の開拓者たち


2025年5月25日(日)

13:30開場 14:00開演


会場

Space & Cafe MonTon

神奈川県横須賀市馬堀町2-2-9

M-SQUARE 1階(旧雑賀ビル)

京浜急行「馬堀海岸」駅より徒歩


入場料

一般3,000円 学生以下2,500円

コーヒーor紅茶付き

定員30席


演奏・解説

榎本智史


曲目

ドビュッシー《版画》

リリ・ブーランジェ《明るい庭園にて》

ケクラン《ペルシャの時》より

デュポン《病める時》より

サティ《"星たちの息子"からの3つの前奏曲》

サティ《世紀ごとの時間と瞬間の時間》

サティ《最後から2番目の思想》

ラヴェル《ソナチネ》

ほか


予約申込

メールアドレス info@virtuoso3104.com

または当ホームページCONTACTフォームより


 

 昨年10月のリサイタル以来の自主企画です。やはり前回の企画がいつになく重かったからか、半年以上空いてしまいました。


 別に休んでいたわけではなく、かと言って充電していたわけでもなく、フランスものを集めた声楽のリサイタルの伴奏依頼が今月の頭にあり、個人的には馴染みの薄いフォーレやらプーランクやらデュパルクやら、はたまたルイ・ベイツという知らなかった作曲家の声楽作品に長らく取り組んでいました。ついでに(声楽が休憩する時間を稼ぐために)ソロも弾いて欲しいと頼まれたので、挑戦しようと思っていたラヴェルの《ソナチネ》も弾きました。


 それが終わって肩の荷が下りたところで、ようやく改めてコンサートを企画しようという意志が湧いてきました。せっかくラヴェルの《ソナチネ》が手元にありますし、そういえば今年はラヴェルの生誕150年、サティの没後100年というメモリアルイヤーです。この二人を中心にしてその周辺を集め、依頼されて弾いたラインナップとは異なる自分で選んだフランス音楽プログラムを作ってみようと思い立ったのでした。


 本当はサティ&ラヴェルとその後の世代というパターンも考えたのですが、フランス6人組は自分の中でまだ咀嚼できていない面が大いにあり、メシアンも好きではありますがやはりまだ弾ける気がしない…ということで、背伸びしすぎたプログラムは後に取っておいて、今回はサティやラヴェル"まで"を追うプログラムを仕立てました。


 同時代のフランスの音楽作品と言えば確かにその通りのプログラムではあるのですが、ただただ作品を紹介するだけのプログラムでは勿体無いでしょう。コンサートをやる目的は聴き手の知識欲を満たすためではなく、聴き手に新たな音楽体験を得させるためです。そのような考えから、「象徴」と「時間」というキーワードを元に様々な作品を聴いていくことによって音楽に通底する感覚や美観といったものを体験していただけるようにコンサートを構成するつもりです。


 作品単体で見れば、クラシックを囓ったことがある人の多くが知っている曲もあれば、恐らく音大生でも普通に勉強していたら目にしないであろう曲まで並びますが、世間における作品の知名度などというものは音楽体験にとっては些細な観点です。そんなことよりも、多様さを呈する音楽の中に繋がりを聴き出すことの方が、感覚の世界を広げるためには重要なことでしょう。


 「象徴」と「時間」がどのように体感できるのか、近代フランス音楽の数々を通して味わっていただきたいと思います。


 ご予約はメールアドレス info@virtuoso3104.com に申し込みの旨と人数、学生券の希望などをお送りください。その際に上記ドメインからメールを受け取れるように受信設定をお願いします。なんと前回のリサイタルでは予約完了のメールを受け取れなかった方がいらっしゃいましたので… 基本的にこのアドレスから予約完了メールを榎本が手動で返信しております。ご予約された方で予約完了メールが返ってこない場合は当ホームページCONTACTフォームからでもつついてください。


 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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