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【名曲紹介】瀧廉太郎《組歌『四季』》:日本風・実験的カンタータ?
瀧廉太郎のピアノ作品についての記事をかなり前に書きました。僕自身がピアノ弾きである分、ピアノ作品にどうしても愛着があるのですが、瀧廉太郎の創作活動は専ら声楽作品が主軸であったというのが現実です。 そのうちのいくつかは学校の教科書にも載っていて、音楽を専門的に学んだことがない...

Satoshi Enomoto
2021年10月1日読了時間: 7分


【名曲紹介】サティ《星たちの息子》:四度堆積和音の神秘的な響き
「異端児」の名で呼ばれた作曲家と聞いて真っ先に思い浮かぶのはサティ(Erik Satie, 1866-1925)でしょうか。 フランスのオンフルールに生まれ、幼少のうちに一家でパリへ移住します。既に音楽には興味を示していたようで、オルガニスト・聖歌隊長であったヴィーノとい...

Satoshi Enomoto
2021年7月15日読了時間: 6分


【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第4番》Op.7
ベートーヴェンの初期のピアノソナタの中で、第8番『悲愴』以外の曲はあまり顧みられないように感じます。確かに勉強として弾くことはあっても、やはり知名度や演奏効果の面で『悲愴』の地位は不動であり、他の初期ソナタをまとめて聴ける機会は貴重と言えるかもしれません。 そんな初期ソナタの中にも、抜きん出た存在感をもつものがいくつかあります。その一つが、第29番 "ハンマークラヴィーア" に次いで規模の大きい 第4番 です。 第1番から第3番までは3曲まとめて Op.2 、第5番から第7番までも3曲まとめて Op.10 という番号が与えられている様子だけ見ても、やや目立った存在であると認識する人は少なくないかもしれません。そのイメージ以上に音楽の中身はエネルギッシュなものになっており、技巧的にも非常に難しい部類に入ります。 また作曲者自身は第4番を「Die Verliebte(愛する人)」と呼んでいたようで、特に裏の意味は無いと思うのですが、とても力を入れた作品であったのでしょう。現実の出来事に結び付けるには無理があるにせよ、大胆不敵で熱情的な性格である

Satoshi Enomoto
2021年6月9日読了時間: 5分


【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第19番 & 第20番》Op.49
ピアノ学習者が "ソナタ" を勉強するにあたって用いられるピアノソナタがいくつか存在します。一般的にはその前段階として小さなソナタたる "ソナチネ" に取り組む場合が殆どであると思いますが、そこからソナタへの移行時に取り組まれる定番があるわけですね。 ハイドンの Hob.XVI: 35 、モーツァルトの KV 545 あたりが真っ先に挙がるでしょうか。どちらも調がC-Durであるという要因もあってか、人生初ソナタはおよそこのどちらかという場合が多いと思われます。 ところで、このハイドンとモーツァルトとセットで語られるベートーヴェンにも、比較的そのような立ち位置のソナタがあります。それが 第19番 g-moll と 第20番 G-Dur という 『2つの易しいソナタ』Op.49 です。 「Op.49」という作品番号が与えられ、数字だけ見ると実験意欲溢れる中期の作曲のように見えますが、実際には第19番・第20番ともに 第4番 Op.7 などの初期ソナタと殆ど同じ時期に書かれたものです。より細かく言えば第20番は第1番~第3番のセットOp.

Satoshi Enomoto
2021年6月8日読了時間: 6分


【演奏後記】《In C》と『朱い本』:"鋸山" 音楽巡礼記
音楽家の酒井康志さんは、アメリカの実験音楽作曲家 テリー・ライリー(1935-)の《In C》の演奏企画を定期的に開催しています。演奏場所はコンサートホールではなく、古民家や河川敷、駅(海芝浦駅)など、珍しい場所が選ばれます。それが今回は千葉の鋸山だったわけですが、音楽解説...

Satoshi Enomoto
2021年5月31日読了時間: 6分


【雑記】ベートーヴェンの3大ソナタとその他のソナタ
たまに書いている名曲紹介とはまた別枠です。 今回はベートーヴェンの "3大ソナタ" と呼ばれているソナタ等について、普段なんとなく思っていることを書きます。本当に紹介する時は一曲一曲分けて書きます。 ベートーヴェンのピアノソナタは、誰が言ったか "ピアノの新約聖書"...

Satoshi Enomoto
2021年5月15日読了時間: 4分


【雑記】あなたの"好き"を語ってほしい
せっかくのGWということで、音楽に深く関わっている友人2人と "オンライン飲み" なるものをやってみました。 …とは言っても、アルコールを積極摂取するわけでは全くなく、SyncTubeというものを使って最近ハマっている作品を紹介する会でした。近現代好きが集まったので、ハウア...

Satoshi Enomoto
2021年5月4日読了時間: 5分


【名曲紹介】オペラ作曲家ヴェルディのピアノ曲
ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813~1901)と言えば、イタリアを代表するオペラ作曲家の一人です。オペラ自体がイタリア音楽の主産業、みたいな節もありますが、その中でも上位に食い込む人気ぶりでしょう。《ナブッコ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《ア...

Satoshi Enomoto
2021年2月16日読了時間: 4分


【名曲紹介】瀧廉太郎の2つのピアノ曲
瀧廉太郎(1879~1903)の名前は、特に音楽を趣味としているわけでない人でさえも聞いたことがあるでしょう。というか、中学校の音楽で《荒城の月》か《花》のどちらかを歌ったであろう人が殆どであると思いますし、または《箱根八里》を聴く機会もあったかもしれません。ただ、実際に一...

Satoshi Enomoto
2020年8月27日読了時間: 4分


【名曲紹介】チェルニー《ピアノソナタ第1番》:エチュードだけじゃない、ベートーヴェンの後継者
「チェルニー」の名を聞けば、ピアノを習った経験のある方々は揃ってあの苦行のようなエチュードを思い起こすでしょう。 30番練習曲集(30曲から成る《技巧練習曲》Op.849)から始めて、それが終わったら40番練習曲(40曲から成る《速度教本》Op.299)、そしてそれが終わっ...

Satoshi Enomoto
2020年8月14日読了時間: 7分


【名曲紹介】遊ぶベートーヴェン:“小品”の魅力
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770~1827)と言えばクラシック音楽においては巨人の中の巨人、誰もがその存在と作品群を崇め奉ってきた作曲家でしょう。 僕がピアニストなので今回はピアノ作品に焦点を当てたいのですが、まず彼のピアノ作品の中で何が...

Satoshi Enomoto
2020年7月19日読了時間: 6分


【名曲紹介】シューベルト《魔王》:4つの《魔王》と試行錯誤
シューベルト(Franz Peter Schubert, 1797~1828)の名前は誰もが中学校の音楽の鑑賞の授業で耳にしていると思います。その31年という短い生涯において、膨大な数の、しかもクオリティの高いドイツ語歌曲を書き、歌曲王と呼ばれて西洋音楽史に名を残しました。...

Satoshi Enomoto
2020年7月15日読了時間: 4分
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