top of page

検索


【名曲紹介】モーツァルト《アダージョ ロ短調》KV540:天才の陰鬱と深淵
モーツァルトのピアノ作品と聞くと、多く思い浮かべるのは天才の筆致で書かれた軽やかで明快な音楽でしょうか。クラシックに馴染みの薄い方々でもなんとなくイメージする通り、音楽のアイデアを次から次へと考え出せるような人ではあったでしょうから、そのイメージが間違っているわけではないと...

Satoshi Enomoto
2023年5月2日読了時間: 7分
820
0


【音楽史】同じ詩で別の歌曲を作ること:同詩異曲の楽しみ
歌モノを制作する際に、曲より先に歌詞が作られているものを「詞先」、歌詞より先に曲が作られているものを「曲先」と呼んだりします。 クラシック音楽の場合、恐らく9割9分くらいの作品が「詞先」に該当するでしょう。歌詞とは書きましたが、主にそれらは作曲されることを前提とはしない「詩...

Satoshi Enomoto
2022年12月17日読了時間: 7分
836
0


【名曲紹介】ベートーヴェン《アデライーデ》Op.46:若き楽聖、歌の始まり
2022年12月23日(金)19:00~ 『彼方からの愛の歌』 ベートーヴェン歌曲集 1792年の11月、ヴィーンに一人の青年がやって来ました。彼こそが、後に西洋音楽史にその名を刻んだ大作曲家ベートーヴェンその人であります。一月後には22歳になるこの若者は、既にその名を轟か...

Satoshi Enomoto
2022年12月15日読了時間: 4分
1,156
0


【後記】おふらぼVol.1:作曲者を囲んで歌曲・合唱曲を歌う
作曲家・合唱指揮者である森雄太さんが主催した、作曲者をゲストに呼んでお話を聞きながらその歌曲・合唱曲を歌ってみようという企画『おふらぼ』Vol.1が、先の6/11(土)に開催されました。 僕も作曲家ゲストの一人として呼んでいただきまして、『令和』の元号が発表された時に書いた...

Satoshi Enomoto
2022年6月14日読了時間: 5分
106
0


【名曲紹介】シェーンベルク《月に憑かれたピエロ》Op.21
僕のブログで何度も登場しているシェーンベルクですが、彼の作品の中には、彼自身の経歴のみならず、西洋音楽史上でも重要な作品がいくつか存在します。既に僕が色々なところで弾いている《3つのピアノ曲》Op.11や《6つのピアノ小品》Op.19などもそれらのうちの一つではありますが、...

Satoshi Enomoto
2022年4月3日読了時間: 9分
2,553
0


【名曲紹介】シェーンベルク《3つのピアノ曲》Op.11:表現主義、ロマン派の継承と意識的作意の排除
シェーンベルク(1874-1951)は、出発点こそ後期ロマン派的作風でしたが、後に機能和声の放棄と十二音音楽の確立を成し遂げ、ユダヤ人としてのアイデンティティから音楽による政治参加にも踏み込んだ、西洋音楽史上でも重要な位置にいる作曲家です。...

Satoshi Enomoto
2022年3月2日読了時間: 7分
1,468
0


【名曲紹介】ファリャ《ベティカ幻想曲》:アンダルシア民族への賛歌
近代スペインの作曲家 ファリャ(Manuel de Falla, 1876-1946)の名前は、クラシックを聴いている人の中でも特にスペインやバレエ方面に興味を持たない限りは触れる機会もそこまで多くないかもしれません。決して無名な作曲家ではないのですが、そもそもスペインのク...

Satoshi Enomoto
2022年2月9日読了時間: 6分
489
0


【名曲紹介】瀧廉太郎《組歌『四季』》:日本風・実験的カンタータ?
瀧廉太郎のピアノ作品についての記事をかなり前に書きました。僕自身がピアノ弾きである分、ピアノ作品にどうしても愛着があるのですが、瀧廉太郎の創作活動は専ら声楽作品が主軸であったというのが現実です。 そのうちのいくつかは学校の教科書にも載っていて、音楽を専門的に学んだことがない...

Satoshi Enomoto
2021年10月1日読了時間: 7分
4,825
0


【名曲紹介】サティ《星たちの息子》:四度堆積和音の神秘的な響き
クラシック音楽の作曲家で変人と呼ばれる人は割合多いのですが、中でも「異端児」の名で呼ばれた作曲家と聞いて真っ先に思い浮かぶのはサティ(Erik Satie, 1866-1925)でしょうか。 フランスのオンフルールに生まれ、幼少のうちに一家でパリへ移住します。既に音楽には興...

Satoshi Enomoto
2021年7月15日読了時間: 6分
1,071
0


【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第4番》Op.7
ベートーヴェンの初期のピアノソナタの中で、第8番『悲愴』以外の曲はあまり顧みられないように感じます。確かに勉強として弾くことはあっても、やはり知名度や演奏効果の面で『悲愴』の地位は不動であり、他の初期ソナタをまとめて聴ける機会は貴重と言えるかもしれません。...

Satoshi Enomoto
2021年6月9日読了時間: 5分
2,553
0


【名曲紹介】ベートーヴェン《ピアノソナタ第19番 & 第20番》Op.49
ピアノ学習者が "ソナタ" を勉強するにあたって用いられるピアノソナタがいくつか存在します。一般的にはその前段階として小さなソナタたる "ソナチネ" に取り組む場合が殆どであると思いますが、そこからソナタへの移行時に取り組まれる定番があるわけですね。 ハイドンの...

Satoshi Enomoto
2021年6月8日読了時間: 5分
2,512
0


【演奏後記】《In C》と『朱い本』:"鋸山" 音楽巡礼記
音楽家の酒井康志さんは、アメリカの実験音楽作曲家 テリー・ライリー(1935-)の《In C》の演奏企画を定期的に開催しています。演奏場所はコンサートホールではなく、古民家や河川敷、駅(海芝浦駅)など、珍しい場所が選ばれます。それが今回は千葉の鋸山だったわけですが、音楽解説...

Satoshi Enomoto
2021年5月31日読了時間: 6分
106
0


【雑記】ベートーヴェンの3大ソナタとその他のソナタ
たまに書いている名曲紹介とはまた別枠です。 今回はベートーヴェンの "3大ソナタ" と呼ばれているソナタ等について、普段なんとなく思っていることを書きます。本当に紹介する時は一曲一曲分けて書きます。 ベートーヴェンのピアノソナタは、誰が言ったか "ピアノの新約聖書"...

Satoshi Enomoto
2021年5月15日読了時間: 4分
800
0


【雑記】あなたの"好き"を語ってほしい
せっかくのGWということで、音楽に深く関わっている友人2人と "オンライン飲み" なるものをやってみました。 …とは言っても、アルコールを積極摂取するわけでは全くなく、SyncTubeというものを使って最近ハマっている作品を紹介する会でした。近現代好きが集まったので、ハウア...

Satoshi Enomoto
2021年5月4日読了時間: 5分
68
0


【名曲紹介】オペラ作曲家ヴェルディのピアノ曲
ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813~1901)と言えば、イタリアを代表するオペラ作曲家の一人です。オペラ自体がイタリア音楽の主産業、みたいな節もありますが、その中でも上位に食い込む人気ぶりでしょう。《ナブッコ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《ア...

Satoshi Enomoto
2021年2月16日読了時間: 4分
871
0
bottom of page