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【音楽史】2025年にメモリアルイヤーを迎える作曲家
年が変わりましたが喪中ですので新年のご挨拶は差し控えさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願いします。 普段から音楽関連のメモリアルイヤーを気にしながら選曲をしている節がありまして、企画の度に一々調べたりもしていたのですが、年始の時点で一通り調べて手元にまとめておけば...

Satoshi Enomoto
2025年1月2日読了時間: 5分


【雑記】作曲家や作品という情報を暗記しようとするよりも、まずは音楽を聴いてほしい
お手元に中学校や高校の音楽の教科書がある方は読んでみていただきたいのですが、ある程度クラシック音楽の鑑賞教材が載っていると思われます。どのような楽曲を学校で鑑賞したかは人それぞれでしょうが、何か強く印象に残っている曲があるかもしれませんし、またあるいは何も印象に残っていない...

Satoshi Enomoto
2024年9月7日読了時間: 5分


【名曲紹介】幸田延《ヴァイオリンソナタ ニ短調》:謎多き単一楽章と、瀧廉太郎の影?
今月末8/31のコンサート『ことうたこん』にて、僕は日本クラシック音楽黎明期の作曲家 幸田延(こうだ のぶ、1870-1946)の代表作の一つである《ヴァイオリンソナタ ニ短調》を演奏します。 僕の出身高校である神奈川県立横浜平沼高校の校歌を作曲したのがこの幸田延という作曲家だったもので、個人的にはビッグネームに違いないのですが、しかし一般のクラシック聴衆には馴染みの薄い人物かもしれないので、作曲家自身のことも含めてこのソナタについての記事を書きたいと思います。 しかし如何せん、幸田延の代表作とは言いながらも、彼女のヴァイオリンソナタは背景不詳の部分が多いです。客観的情報というよりは僕に見えている情報あるいは僕が勝手に想像したものへの言及であるということを承知の上でお読みください。 幸田延は、かの幸田露伴の妹にあたる人物です。元は三味線や長唄、箏曲を学んだようですが、お雇い外国人の音楽教育者であったメーソン(Luther Whiting Mason, 1818-1896)に見出だされ、1889年に第1回文部省音楽留学生としてボストン、次いで

Satoshi Enomoto
2024年8月9日読了時間: 6分


【演奏会告知】榎本智史ピアノリサイタル『十二音の色彩 シェーンベルク生誕150年によせて』【2024.10.19】
2024年10月19日(土) 13:30開場 14:00開演 16:00終演予定 榎本智史ピアノリサイタル 十二音の色彩 ~シェーンベルク生誕150年によせて~ 会場 武蔵小杉サロンホール 神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザガーデン...

Satoshi Enomoto
2024年7月31日読了時間: 4分


【感想】櫻井元希『旋法とヘクサコルド』ワークショップ:便利な方を選んで失ったもの
ヘクサコルドというものに興味を持ったのは、実のところ、ここ1, 2年のことです。やはりきっかけはコダーイラボで西洋音楽史を担当することになったので普段自分があまり意識を向けていない分野も総浚いで勉強し直したことでしょうか。...

Satoshi Enomoto
2023年9月1日読了時間: 7分


【名曲紹介】モーツァルト《アダージョ ロ短調》KV540:天才の陰鬱と深淵
モーツァルトのピアノ作品と聞くと、多く思い浮かべるのは天才の筆致で書かれた軽やかで明快な音楽でしょうか。クラシックに馴染みの薄い方々でもなんとなくイメージする通り、音楽のアイデアを次から次へと考え出せるような人ではあったでしょうから、そのイメージが間違っているわけではないと...

Satoshi Enomoto
2023年5月2日読了時間: 7分


【分析メモ】半音階の表現力
半音ずつ上行する/下行するという半音階進行は、西洋音楽史上の音楽表現において強烈な効果を何度も発揮してきました。一般にクラシックの聴衆が半音階を耳にする機会は、半音階が特に多用されるようになった19世紀ロマン派の音楽においてのものが多いでしょう。その時代にまで来ると半音階は...

Satoshi Enomoto
2023年3月29日読了時間: 7分


【名曲紹介】カリッシミ《イェフタ》:オラトリオの成立と、共に嘆く合唱
4/8にパルテノン多摩にて公演予定のバロック音楽を集めたコンサート『バロック=ドラマティック』は今や2ヶ月後に迫りました。バロック時代を彩る様々な作品集を前半に、カリッシミのオラトリオ《イェフタ》を後半に演奏します。 それぞれの作品ごとに一つの長い解説が書けてしまうほどの濃...

Satoshi Enomoto
2023年2月8日読了時間: 6分


【演奏会告知】『バロック=ドラマティック/カリッシミ《イェフタ》』:本当は熱いバロック音楽【2023年4月8日(土)】
2022年の一般公開のコンサートは全て終演致しました。足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。 既に2023年のコンサート開催情報もいくつか公開を始めておりますが、中でも4月には特に大きな自主企画公演を行うことになりましたので、この記事ではそれについて書かせ...

Satoshi Enomoto
2022年12月31日読了時間: 5分


【感想】大井駿『協奏曲との邂逅』:立体的・多層的な音楽作りのために
2022年12月27日の夜は新宿ガルバホールにて、指揮者・ピアニストである大井駿さんのコンサート『協奏曲との邂逅 ~管弦楽のない協奏曲~』を聴いてきました。音楽史研究や楽曲分析による演奏解釈を武器とする大井さんのトーク付きコンサートとなったら行かないわけにはいきません。僕も...

Satoshi Enomoto
2022年12月30日読了時間: 5分


【音楽史】同じ詩で別の歌曲を作ること:同詩異曲の楽しみ
歌モノを制作する際に、曲より先に歌詞が作られているものを「詞先」、歌詞より先に曲が作られているものを「曲先」と呼んだりします。 クラシック音楽の場合、恐らく9割9分くらいの作品が「詞先」に該当するでしょう。歌詞とは書きましたが、主にそれらは作曲されることを前提とはしない「詩...

Satoshi Enomoto
2022年12月17日読了時間: 7分


【名曲紹介】ベートーヴェン《アデライーデ》Op.46:若き楽聖、歌の始まり
2022年12月23日(金)19:00~ 『彼方からの愛の歌』 ベートーヴェン歌曲集 1792年の11月、ヴィーンに一人の青年がやって来ました。彼こそが、後に西洋音楽史にその名を刻んだ大作曲家ベートーヴェンその人であります。一月後には22歳になるこの若者は、既にその名を轟かせていた作曲家ハイドンに師事するためにヴィーンにやって来ました。 もちろんドイツのボンにいた時からネーフェに学び、その楽才を育てていた彼ではありますが、大学をストレートで卒業する年齢でようやくヴィーンでの勉強を始めようということですから、この人は割と現代の若い音大生たちにとって親近感の湧く人物像なのではないかと思ったり思わなかったりします。 さて、ベートーヴェンはハイドンに師事するためにヴィーンにやって来たわけですが、肝心のハイドンがイギリスでヒットして多忙となり、あまりベートーヴェンを教える時間は取れなかったようです。 ではどうしたものか…といったところで、ベートーヴェンは他の教師たちに指導を仰ぐことになります。シェンクやアルブレヒツベルガーに対位法を学び、さらにはか

Satoshi Enomoto
2022年12月15日読了時間: 4分


【感想】大内暢仁『オール・バロック・コンサート シュタイングレーバーの音色に乗せて』
今年に入ってからというもの、どうしても都合が合わず、我が推しクラシック音楽ユニット ResonanCe 関連のコンサートに行けないまま12月まで来てしまいました。 メンバーのうち、大内暢仁さんのコンサートの日程だけはかなり早い段階で告知されていたため、自分のコンサートを1週...

Satoshi Enomoto
2022年12月4日読了時間: 5分


【雑記】ベートーヴェンと神童営業
ベートーヴェンの生誕250周年である2020年に予定されていた数々のベートーヴェン関連行事がコロナ禍の直撃を受けて延期・中止になり、早くも2年が経ちました。僕自身も自主企画で「よっしゃ、ベートーヴェンのソナタとかめっちゃ弾くぞ!」と意気込んでいましたが、今やソナタ計画は白紙...

Satoshi Enomoto
2022年11月25日読了時間: 3分


【感想】『松下耕と世界』:世界合唱音楽の現在とここから
10月14日、日本を代表する合唱作曲家である松下耕先生の還暦記念として、16人の作曲家が「信仰、希望、愛、そして友情」というテーマで書き下ろした全曲世界初演の演奏会『松下耕と世界 ─ 今を生きる作曲家の群像』が開催されました。Twitterでの抽選招待キャンペーンもやってい...

Satoshi Enomoto
2022年11月17日読了時間: 9分
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