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Satoshi Enomoto
2024年10月9日読了時間: 4分
【ソルフェージュ】"固定ド" は "階名" ではない:音名用法と階名用法の混同や誤認
普段から榎本の主張を聞いている方々にとっては、タイトルのような話題は「何を今更」という印象を受けることでしょう。しかしこのことを改めて書いておかねばならないのが現実の状況であることには納得していただけるでしょう。 即ち、 いわゆる "固定ド"...
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Satoshi Enomoto
2024年9月3日読了時間: 4分
【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第2巻 短調による99の練習曲』
先日制作を始めたシリーズ『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード』の第2巻が完成しまして、販売も開始致しましたのでここで報告させていただきます。 榎本智史『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード 第2巻』(BOOTH)...
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Satoshi Enomoto
2024年9月1日読了時間: 5分
【ソルフェージュ・雑記】階名は「全ての調をハ長調/イ短調に移高する」考え方ではない:固定ド認識に由来する階名への誤解
階名によるソルフェージュ訓練の重要性を主張する時に、いわゆる固定ド(ドレミシラブルの音名用法)の主張者が階名に対する批判を述べてくれることがあります。ただその中には、階名認識者の側すらも前提にしていない観点を例に挙げて批判を展開するものもありまして、それについては階名側から...
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Satoshi Enomoto
2024年6月27日読了時間: 4分
【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第1巻 長調による99の練習曲』:階名でザクザク歌う和声課題集
指導者たちの熱心な活動あっての成果か、階名を導入する合唱団がじわじわ増えているのを感じています。僕が所属する合唱団DIOや、伴奏を務めている横須賀国際合唱団なども階名によるソルフェージュ訓練を導入しています。 単旋律で歌える階名の教材としては既にコダーイの《333のソルフェ...
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Satoshi Enomoto
2023年10月28日読了時間: 3分
【雑記・音楽理論】NHK大河『風林火山』OPテーマから学んだ跳躍音程のエネルギー
今ではすっかりTV自体を観なくなってしまいましたが、中学生~高校生の頃はNHKの大河ドラマをよく観ていました。特に僕は日本史に詳しかったわけではないのですが、主に父と末弟が興味をもって観ていたのです。僕の興味はやはりそのドラマに付いている音楽の方に向かいました。後になってか...
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Satoshi Enomoto
2023年9月1日読了時間: 7分
【感想】櫻井元希『旋法とヘクサコルド』ワークショップ:便利な方を選んで失ったもの
ヘクサコルドというものに興味を持ったのは、実のところ、ここ1, 2年のことです。やはりきっかけはコダーイラボで西洋音楽史を担当することになったので普段自分があまり意識を向けていない分野も総浚いで勉強し直したことでしょうか。...
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Satoshi Enomoto
2022年6月30日読了時間: 6分
【音楽理論】複調のトリック:並存する複数の均を階名で捉える
複数の調を重ねて斬新な音響を生み出す「複調」という作曲技法があります。世間一般に知られる曲の殆どは、その時々に機能している調は一つであると思われます。途中で転調することによって一つの曲中に複数の調が経時的に含まれることは珍しくありませんが、「複調」と「転調」は別の概念であり...
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Satoshi Enomoto
2022年3月6日読了時間: 4分
【ソルフェージュ】階名は移動しない:「移動ド」と「階名」という捉え方の差異
いきなりトチ狂ったかのようなタイトルで始めました。「イタリア音名を使うこと」自体を「階名を使うこと」であると考える認識については、楽典を曲解しているとわかる人も多いでしょう。しかし、「移動ド」と「階名」が異なるなどと言われたら、いやさすがにそれらは同じものではないか?と思わ...
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Satoshi Enomoto
2021年12月26日読了時間: 4分
【ソルフェージュ】初めましてだけど実は再会:面影から導く初見演奏
ソルフェージュのレッスンでもピアノのレッスンでも、「初見ってどうしたらできるようになりますか?」といった質問をされます。僕だってそんなに初見が利く人間じゃないが…などとは思いつつも、まあ確かにその場で出された伴奏譜やコード譜をパッパカと読んで弾いたりする様子は、見ている側か...
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Satoshi Enomoto
2021年10月10日読了時間: 7分
【ソルフェージュ】絶対音高の認識が音の連関の認識を妨げること:「絶対音感は "無い方がよい"」という言い回しの理由
「絶対音感は無い方がよい」という言い回しが為されることがあります。この言葉について「あっても無くてもいいだろう」や「絶対音感保持者を悪く言うのか!」といった反応が返ってきてしまうことは多々ありまして、決して絶対音感保持者を貶そうとしているわけではなく、しかし「あってもよい」...
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Satoshi Enomoto
2021年8月3日読了時間: 6分
【告知】コダーイ研究所 Online Labo 2021年度:受講者募集
コダーイ(Kodály Zoltán, 1882-1967)といえば、バルトークと並ぶ近代ハンガリーの最も重要な作曲家です。ハンガリーのバルトークを民俗音楽研究に導いた張本人であり、音楽の他に言語学と哲学も修めているという地味に凄い人だったりします。どうしても作曲家としては...
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Satoshi Enomoto
2021年7月17日読了時間: 4分
【音楽理論・雑記】タブラチュア譜の明と暗
タブラチュア譜というものをご存知でしょうか? 奏法譜とも呼ばれまして、音楽における音や音型をグラフィカルに表記する五線譜とは異なり、例えば弦のどこを押さえてどの弦を弾く、管のどの穴を塞ぐ…などという奏法を直接図示するものです。...
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Satoshi Enomoto
2021年7月10日読了時間: 5分
【音楽理論・雑記】楽譜の読み方ではなく書き方から探求すること
「階名を五線譜とどのように紐付けたらよいかわからない」という質問がありました。 なるほど確かに、そのような疑問は必ずしも階名に否定的でない人たちの中でもあるようです。特にそれは自分が勉強する時よりも、むしろ他人に指導する時の悩みであるかもしれません。...
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Satoshi Enomoto
2021年4月23日読了時間: 6分
【ソルフェージュ・雑記】移動ドと固定ドの同時混在問題
前任の伴奏者が横浜平沼高校の同期であるという縁がありまして、3月から横浜某所の老人福祉施設で活動する合唱団の伴奏者に就任しました。施設到着時の検温、マスク・フェイスシールド着用、扉を常時開放、時間短縮、少しでも体調不良の人は出てこないように、という万全の状態でやっていますが...
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Satoshi Enomoto
2021年3月21日読了時間: 4分
【ソルフェージュ・雑記】転調における階名
調性音楽において、ある音を中心音とする音階組織のことを調と呼びます。ハ音を中心に長旋法を形成しているものをハ長調(ハ長ド旋法)、ニ音を中心に短旋法を形成しているものをニ短調(ニ調ラ旋法)…などと表します。そして、楽曲の途中である調から別の調(専門用語では先行調 /...
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