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【演奏会告知】私的演奏協会『シェーンベルク《ピアノ曲》Op.33ab』

  • 執筆者の写真: Satoshi Enomoto
    Satoshi Enomoto
  • 8 時間前
  • 読了時間: 3分

2026年4月29日(水祝)

13:40開場 14:00開演

15:20終演予定


私的演奏協会

シェーンベルク《ピアノ曲》Op.33ab


解説・演奏

榎本智史


会場

空音舎

東京都大田区南六郷2-5-10

サンアイランド102

京浜急行「雑色」駅より徒歩


入場無料

投げ銭観迎!

定員15名


予約申込

または当ホームページCONTACTより送信



 2月以前はHarmonia Suavisに伴うあれこれ、3月は引っ越しに伴うあれこれですっかり自主企画が滞っていましたので、流石に4月下旬なら大丈夫だろうと考えて会場を用意しました。


 お待たせしていたかどうかは分かりませんが、今年も試演会企画『私的演奏協会』シリーズを開催します。今年はソロリサイタルをやらないつもりでいる手前、私的演奏協会は積極的に企画するつもりです。


 今回はシェーンベルクの最後のピアノソロ作品である《ピアノ曲》Op.33abを取り上げます。最後のピアノソロ作品であると言っても、作曲年代はaが1929年、bが1931年ですから、まだシェーンベルクがアメリカへ亡命する前の作品であり、晩年というほど晩年のものではありません。むしろ、《ピアノのための組曲》Op.25などによって打ち立てた十二音による作曲法をさらに探究していたのがこの時期でした。


 この《ピアノ曲》Op.33を成す2つのピアノ曲aとbは、それぞれ別の機会に書かれながらも同じ作品番号に入っただけの2曲であり、特に2曲の間に共通の音列が使われているなどということはありません。しかし、前の《ピアノのための組曲》Op.25と比べれば、abどちらもより柔軟な発想に基づいて聴き易く作られていることが感じ取れると思います。箇所によってはあからさまに移動ド的に認識できることもあるくらいです。古典回帰への意志はaがソナタ形式に則る点にも見出すことができるでしょう。


 まあしかしこのような文面による蘊蓄を読んだところで、それは音楽体験ではありません。実際にその音楽を聴いて確かに得心するまでは、音楽を体験したことにはなりません。十二音技法に基づく音符の置き方を知っただけのことなど、到底音楽には辿り着けていません。音楽を音楽として受け取るには、まず聴かねばならないでしょう。


 この私的演奏協会では、その会で取り上げた曲を何度も繰り返し聴くことができます。通してばかりではなく、部分ごとに区切っても演奏しますので、形式も追いやすくなるでしょう。また、速いパッセージなどはテンポを落としても演奏します。普段は速く過ぎ去ってしまって、何が起きているのか掴みにくい音楽をじっくりと味わうことができます。


 小説や詩を読む時は、読み手の意思によって行や頁を戻ることができます。絵画や彫像や建築を見る時は、観賞者の意思によって立ち止まって近寄ってじっくりと見たり、別の方向や角度から見たりすることができます。しかし演奏会の音楽を対象にしてこれらのようなことをするのは難しいでしょう。私的演奏協会ではこれらの願望を実現します。客席から「ここをもう1回弾いて!」「ここをゆっくり弾いて聴かせて!」というリクエストをしてくださっても構いません。ご来場くださったあなたが確かに音楽をキャッチできることが重要ですので。


 入場料は毎度のように基本無料です。物価高で生活が苦しいのはお互い様です。それでも「文化的な生活」は僕が守ります。払える人が払える分だけ払ってくれればそれでよいです。ご来場されるかどうかは分かりませんが、超富裕層の方は超富裕層らしい投げ銭をお願いします。


 ご予約お待ちしております。

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© 2018 Satoshi Enomoto

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