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  • 執筆者の写真Satoshi Enomoto

【雑記】ワクチン接種1回目(他、榎本家の場合)


 今月の2日に、新型コロナウイルスワクチンの1回目を接種してきました。


 ワクチンにリスクの話があることは承知しています。新型コロナウィルス自体が初めて登場したものですから、そのワクチンも初めて登場するものであることは当然でしょう。それ故に、ワクチンを接種した人が体験した副反応などの情報を知りたいと思う人も少なくはないでしょう。あくまでも一個人の例に過ぎませんが、情報を提供しておくのは悪いことではないでしょうから、書き残しておきたいと思います。


 

 僕が1回目のワクチン接種を受けたのは、9月2日の15:45です。会場は国立新美術館で、文化庁が用意した職域接種です。ワクチンはモデルナ/武田製でした。


 ここでも参考になるであろうやり取りをしましたのでシェアしておきます。僕はピアノを弾くので、腕に副反応が大きく出た場合、仕事に支障が出ます。ワクチン接種の数日前に、腕以外の場所に接種してもらうという選択肢を知り、当日現地で相談してみたのでした。


 確かに腕以外にも、臀部または大腿という選択肢があるにはありました。但し、やはり腕に接種するのが今のところ確実であるという注意が付きます。


 臀部への接種では、脂肪に阻まれて針が筋肉に届かない可能性があるようです。つまりは筋肉注射ではなく皮下注射になってしまうわけです。今回のワクチンは筋肉注射を前提としているので、もし誤って針が届かなかった場合、効かない可能性も否定はできないということでした。本人にその了承を取った上で、臀部への接種を行っているそうです。国立新美術館の会場でも数例あったと聞きました。


 どちらかと言うと腕以外で確実性が高いのは大腿への接種であるそうです。きちんと筋肉に届くからとのことです。問診ではそれでもよいと言われましたが、こちらは国立新美術館の会場では未だに例が無いそうです。他の会場ではどうなのかを僕は知りませんが。


 臀部へは失敗の可能性、大腿へは例無し…と言われて、流石に「1回目のワクチン接種が効きませんでした」ではよろしくない…と判断し、腕への副反応を覚悟で左腕へ接種しました。ここまでの相談をきちんと親身になって受け答えしてくださいました。


 問診の時点で、15分か30分かの待機時間を指示されます。僕は特定の薬でアレルギーを起こしたことが1回、インフルエンザの予防接種で高熱を出したことが2回ありまして、それを伝えましたが待機時間は15分でした。なるほど、それらは今回のワクチンにはあまり関係が無いようです。会場では待機中に具合が悪くなった時の用意もしてあるようでした。


 ワクチン接種自体に痛みはありませんでした。本当に無痛と言ってよいくらいです。インフルエンザの予防接種はインフルエンザだから痛いらしい(?)ことをここ数年で学びました。


 しかし、具合が悪いというわけではないまでも、帰宅途中の時点で腕にかすかな違和感は生じてきていました。言うなれば微細な筋肉痛です。なるほど、巷で言われている「腕が上がらなくなる」という話が真実であろうことをこの時に直感したのでした。とりあえず、補給するための水分と、発熱した時に備えて解熱剤も用意しました。いつもより多めに水を飲んだと思います。激しい運動をするつもりもなく、飲酒はそもそもできない体質なので、接種時の注意は守ったつもりです。


 さて、副反応の経過はTwitterで更新していました。


 ワクチン接種から13時間経ったあたり(接種翌日の早朝)が、最も腕の動きが悪かった頃合いでした。接種部位を中心として筋肉痛が徐々に範囲を拡げるような感覚でした。腕の動きが悪いというよりは、可動域が冗談なくらいに狭くなるような具合です。前側にはある程度動かせましたが、後ろ側と外側には痛みのせいでまるっきり動かせません。打った側には寝返りも打てないです。一方で、肘や手首、指には殆ど何の問題もありませんでした。まあピアノを弾くのに腕は重要ですので、満足に弾くことは到底できないと思いました。


 接種から24時間を過ぎたあたりから、腕の可動域が戻り始める感覚がありました。夜にオンラインレッスンがありましたが、庇いながらでも穴を空けること無く実施できました。ただ、やはりPCのキーボードのところまで腕を伸ばすのはまだキツかったです。


 接種の翌々日、だいぶ可動域は戻ってきていましたが、万全でもありませんでした。肘を水平に上げられるようになるのはその日の夜です。それでもなお、接種部位の痛みは地味に残っています。段々と消えてくる方向に向かっていることは感じ取れるので不安はありませんが、それにしても尾を引くことは覚悟しておいてもいいかもしれません。接種による休養日は1日といわず、2日間まるっと要求してよいのではとさえ思います。


 僕は今回はモデルナの1回目でしたが、副反応は接種部位の痛みと筋肉痛が2日間ということ以外には(1週間後のモデルナアームの可能性は残っているが…)特にありませんでした。多くの方が苦しんでいるであろう発熱に関しては、ずっと36℃台で推移し、微熱すら出ませんでした。同じようなタイミングでモデルナ1回目を接種した周囲の人たちが発熱しているのを見ると、これに関しては運が良かったと言えるのかもしれません。


 どうやら2回目の接種の方が、特に若い男性に軽度の心筋炎や心膜炎を起こすリスクがあるようで、このことは会場で渡された厚労省からのペーパーにも注意喚起されています。接種から数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状がある場合はすぐに医療機関を受診し、ワクチン接種を受けたことを伝えてほしいとのことです。


 とりあえず、モデルナアームが来るかどうかも含め、今後も健康観察をしていきます。


 

 ところで、榎本家では予防接種自体にドクターストップがかかっている祖父とワクチン反対派である弟を除き、全員が1回は接種を済ませたことになります。特に父と大学生の末弟が、僕の1回目と近いタイミングで2回目を終えたのでその経過も情報提供しておきたいと思います。なお、2人ともファイザー製のワクチンです。


 榎本父、60代半ばです。なんと発熱無し、筋肉痛も1日で消失、腕は普段通りに動く…などという、基礎疾患枠のはずなのに妙な頑丈さを見せました。ところが、接種から1週間経ったあたりで腕に発疹が。病院にかかったところ、おそらくワクチンによる薬疹とのことでした。特に大事になることでもなく、本人は元気です。


 榎本末弟、21歳の大学4年生です。発熱無し。僕と同じようなタイミングで腕は上がりにくくなったようでしたが、可動域は僕よりも広かったです。むしろ彼が苦しんだのは胃のむかつきと吐き気だったようです。ラーメンを食べたら気持ち悪くなったようで、そりゃラーメンなんて胃に負担のかかるものを食べるからだろうと思うのですが、なるほど、ワクチン接種後は胃に優しい、消化の良いものを食べた方がよさそうです。モデルナの方にも副反応として「吐き気・嘔吐」と報告されているようですし。なお、その日の夜にはYouTubeを観ながらゲラゲラ笑っておりました。


 

 榎本家は現時点まで揃って発熱を免れているようで、世間でよく見る副反応からするとあまり参考にならない例であるような気もしますが、接種部位の痛みや筋肉痛は必ずと言って良いほど出ること、接種した腕は2日間くらい満足に動かせないかもしれないこと、吐き気が起こる可能性はあること、間をおいて副反応がでるかもしれないこと、などは一例として提供できる情報でしょう。


 僕の2回目接種は来月です。2回目こそ本当に重い副反応に見舞われるかもしれません。引き続き体調を整え、感染防止を怠らずに行きます。なにやら新たな変異株も出現したようですし、皆様もお気をつけて。

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