【雑記】新年度からのレッスン構想『もういちど学ぶ中学・高校音楽』
- Satoshi Enomoto
- 7 分前
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僕の扱っている音楽が世間目線でキワモノっぽいからなのかどうかは判らないのですが、僕の活動の中での「レッスン(指導活動)」はどちらかと言うと悪い意味で特殊な状況を呈しています。具体的には、僕のところにレッスンを頼みにくる方はいくつかのパターンに分かれます。
①とても長く定期的に通ってくれる方(今や榎本の出す課題にも耐性が付いた)
②不定期的にレッスンを受けに来る方(20世紀~21世紀の作品を弾く時だけ助言を求めに来る)
③かなり早い段階で離れる方
④レッスン前の日程調整段階で何故か音沙汰が消える方(これがまた1件2件どころではない)
④は一体どういうことだよと一応思ってはいるわけですが、まあそうなったものはそうなったので仕方無いのでしょう。概ね「超長く続く」か「短く途切れる」かのどちらかでして、恐らく同世代の「レッスンもする演奏家」の中では結果的にレッスン比重がだいぶ少ないパターンになっていることを自覚しています。
とりあえずレッスンはピアノと和声法を中心にしつつ、合唱団相手にはソルフェージュ、あとは頼まれたら音楽史もレッスンしなくもないですよ、くらいのラインナップでやっていくことに変わりはありません。ただ、ラインナップをより細かく設定する改定はするにしても、新たな内容のレッスンも追加できないかということを去年から考えていたところでした。レッスンを拡大しようという考え自体は前々からありましたが、移動時間や交通費などを埋め合わせできるほどの報酬が払われない外での仕事を引き受けると結果が予想外に困窮することをようやく最近学習してきたという生々しい事情があります。
何を隠そう、この記事を書いた理由はこのアイデアについて書くためです。タイトルにもありますが、『もういちど学ぶ中学・高校音楽』と題するレッスン枠を作りたいと考えています。元ネタはお察しの通り、山川出版社や数研出版社が出している『もういちど読む』シリーズです。僕もまさにこれらを読んで音楽以外のことを再勉強中です。
社会科や数学科に比べて、中学校や高校の音楽科の授業時間数は今やだいぶ減ってしまいました。限られた時間数でありながらも取り扱わねばならない内容は多岐に渡り、結果として極端に浅く広く、しかも急ぎ足で扱うという状況になってしまっている感が否定できないと思います。新しく知識なり技能なりを習得する余裕も無く、元々の器用さ/不器用さや要領の良さ/悪さだけで自分の「音楽」を評価されてしまったという苦い思いを抱いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
アイデアとして考えている『もういちど学ぶ中学・高校音楽』のレッスン形態は個人レッスンないしごく少人数でのレッスンです。学校では多人数相手のものとして展開されていたであろう内容を、個人のペースで学び直せるようにしたいと思います。学校と違って授業時間数に縛りがあるわけでもなければ、年単位できっかり学び終えなければならないわけでもありません。中学校3年間レベルの音楽を4年や5年かけて学び直してもよいのです。
内容も徹底したいところです。学習指導要領にも定められた階名唱(いわゆる移動ド唱)の使用はもちろんのこと、基礎的な楽典の範囲は網羅し、簡単な曲ならば自力で楽譜を読めるようになるところまでは最低でも導きたいです。その方が後で自分で歌なり楽器なりを始めようと思い立つためのハードルを下げることにも繋がるはずです。
歌唱、器楽、創作、鑑賞というそれぞれの分野も体験できるように用意したいですね。現時点で最も準備が難しいのは和楽器(必ず和楽器をやることになっている)という楽器設備そのものであるわけですが、ここは流石に「サービス未実装」とするしかないでしょう。ただ、それ以外はどうにか用意ができそうです。実際に出版されている教科書を使用せずとも、「極めて榎本の音楽観に偏った教材が選ばれる」という可能性に目を瞑れば、学習目標の達成のために適切な教材は揃えられます。歌曲も日本語だけでなく英語、イタリア語、ドイツ語あたりを扱いたいと考えています(フランス語は未実装です)。いざ本格的に音楽をやってみようと思い立った時の下地は提供できると思っています。
ちなみに何故「小学校音楽」は取り扱うことになっていないのかという理由は単純で、僕が小学校の音楽の免許を持っていないからです。その建前上明記することを避けたのでした。どのみち中学校以降と重複する内容もありますので実際には触れることにもなるとは思います。
時期末定ですがいずれ開講します。
