【言語】超ざっくりイタリア語発音(正確なものは他所で習ってください)
- Satoshi Enomoto
- 8 時間前
- 読了時間: 4分
先日、イタリア語で歌う仕事を受けました。ピアニストなのに。
正直な話、言語としてのイタリア語は殆ど喋れません。一般人が知っているレベルの単語や会話文しか知りません。ただ、高校の音楽の授業でイタリア語の歌曲はいくらか習いましたし、大学でも副科声楽で2年間イタリア歌曲を学びました。これらによって、自力で喋れない・辞書を引かなければ意味も分からないながらに、イタリア語の単語や文字列の発音だけは知っているという歪な状態を維持しています。
そんな状態の榎本ですので、本来他人にイタリア語の発音なぞ教えられたものではないのですが、完全にローマ字読みというわけではないこと、英語の読みとも異なることなどだけでも把握して興味を持っていただくべく、高校音楽の教科書レベルのイタリア語発音知識をここにまとめておきたいと思います。本当にイタリア語を頑張りたい方はこんなブログ読んでいないでさっさと専門の方に習ってください。
なお、これは方々で言っているTipsですが、高校1年生の音楽の教科書にはイタリア語・ドイツ語・フランス語のざっくりした発音解説が載っています。この記事を書くにあたっても、榎本が所持している数種類の高校音楽の教科書を参照しております。手元にお持ちの方はぜひご覧ください。
一応基本としてはローマ字読みですが、日本で使われているローマ字の読みとは異なる部分があります。便宜上カタカナで表記しますが、カタカナにした時点で元の発音の情報を多少損なっている点をご承知ください。
【 c / ch 】
【 g / gh 】
まず絶対に出会す例が、c/chならびにg/ghの発音でしょう。日本語だと五十音が「カ・キ・ク・ケ・コ」ないし「ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ」と並んでいるため、そちらにイタリア語のアルファベットを当てはめて高校音楽の教科書では説明されることが多いように思いますが、個人的には綴りでまとめた方がイタリア語の感覚は体験できると考えます。即ち、
ca[カ] ci[チ] cu[ク] ce[チェ] co[コ]
ga[ガ] gi[ヂ] gu[グ] ge[ヂェ] go[ゴ]
これらをベースに考えてみるとよいのではないかと思うわけです。声に出して読んでみましょう。振り返ってみれば、日本語の「カ・キ・ク・ケ・コ」も、[カ][ク][コ]と[キ][ケ]で異なる子音を用いていませんでしょうか?
では、[キ][ケ]及び[ギ][ゲ]を表す時にどうするのかと言えば、そこで綴りに文字が加わることになるわけです。
chi[キ] che[ケ]
ghi[ギ] ghe[ゲ]
一方、二重母音を使って[チャ]行及び[ヂァ]行を表すことができます。
cia[チァ] ci[チ] ciu[チゥ] cie[チェ] cio[チォ]
gia[ヂァ] gi[ヂ] giu[ヂゥ] gie[ヂェ] gio[ヂォ]
【 h 】
hは「単独では発音されない」と説明されます。
【 r 】
rは殆ど巻き舌です。巻かない時もあるようですが、それは発音上の都合に起因するものでしょう。ちなみに僕自身は高校でも大学でも「米語の発音にしないで」と注意されました。
【 gn 】
nの前にgが付くと[ニャ]行になります。
gna[ニャ] gni[ニ] gnu[ニュ] gne[ニェ] gno[ニョ]
【 gl / gli 】
glのみならば[グラ]、gliは[リャ]行となります。
gla[グラ] gli[グリ] glu[グル] gle[グレ] glo[グロ]
glia[リャ] gli[リ] gliu[リュ] glie[リェ] glio[リョ]
gliが[リ]と[グリ]と両パターンあります。調べてください。
【 sc 】
scは[シ]となります。'crescendo' を何と読むかを皆様は既にご存知のはずです。
【 s / z 】
これらはある程度読み方に傾向はあるものの、辞書で調べることが基本となります。
ひとまず考えられるパターンだけ挙げると以下のようになります。
s:[ス]または[ズ]
z:[ツ]または[ヅ]
高校音楽の教科書上ではある程度の傾向とその具体例を挙げるに留めています。細かく説明しようとする場合、相応の紙面を割くことになる上、それを解説したところで実際の教材上で調査検討することは無く、さらには言語というナマモノであることから発音の地域差すらあるため、もはや雑に断言できない部分であるということなのでしょう。
s+有声子音の時に[ス]ではなく[ズ]となることは書いておいてもよいでしょうかね。
当記事の冒頭でも書いた通り、あくまでも丁寧に正確にイタリア語を学習したい方はきちんと専門家に習うべきです。こんな経験則のみを列挙しただけのブログを鵜呑みにして理解した気にならないことこそがネットリテラシーというものです。
とりあえず「日本語(のローマ字)とも英語(米語)とも異なる読み方・発音がある」ということを知り、日本語も英語(米語)も決して絶対的な中心ではないことを感じていただけていれば幸いです。



