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【演奏後記】企画合唱団Harmonia Suavis演奏会

  • 執筆者の写真: Satoshi Enomoto
    Satoshi Enomoto
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

 2026年2月22日、約半年に渡った横浜での企画合唱団Harmonia Suavisの本番が終わりました。


 2024年末に「企画合唱をやりたいので人を集めてほしい」と言われた時には、僕の乏しい人脈でどうにかなるものなのか?と不安にすら思ったほどでしたが、合唱団DIOや合唱集団EARTHといった直接関わりのある合唱団のメンバーのみならず、「知り合いの知り合い」くらいの距離にいた合唱人・音楽人が集まってくれました。


 参加者の皆様も各々感想はあると思いますが、ここでは榎本個人の感想を書かせてください。



 まず、今回個人的に最もチャレンジだったのはオルガンを弾くことになったことでした。実は知人のオルガニストが名乗りを上げてくれていたものの、ホールを取れた日時が当初の計画と異なってしまったため辞退となり、「このまま人が見つからなそうであれば榎本がどうにか練習して間に合わせる」と申し出たのが発端でした。


 高校時代、今回の主宰である葛岡先生の下で、榎本は通奏低音を経験していました。ただしオルガンではなくチェンバロでのものです。パッヘルベルの《カノン》とJ.S.バッハの《羊たちは安らかに草を食み》を弾きました。


 今回僕がオルガンで通奏低音を弾くことは、17年越しの伏線回収の意味も個人的にはもっていました。シャルパンティエは高校時代の曲目とは段違いに難しく分量も多い作品でしたが、高校時代の経験が発端となって、大学以降もたまに通奏低音を弾いて、こうして今回役に立ったわけですから、高校教育の恩は一応返せたのではないかと自負しています。まあ無傷ではなかったので今後も修錬せねばとも思うところです。


 それこそコンサートには先述の高校で《羊たちは安らかに草を食み》を演奏した時にソプラノを歌ってくださった講師の先生もいらっしゃっていて、この点でも人生の伏線を回収できた感があります。「榎本くんのYouTubeチャンネル見てます!」にはこちらが驚きましたがね…


 第2部で《水のいのち》を全曲やることを提案したのは榎本でした。シャルパンティエのミサ曲と釣り合いを取れる組曲なんてそんなには思い浮かばなかったというのが一番の理由ではあったのですが、《水のいのち》を愛唱したであろう先生世代の解釈をここで学んでおこうという魂胆もありました。なお、実際に本番でやったような強火解釈になることは榎本にとってさえも予想外の展開でした。


 今だから書きますと、当初の葛岡先生は《水のいのち》を歌うことに関して「今時の人がこの曲に興味を示すかね?」という反応でした。《水のいのち》どころか、《土の歌》、《筑後川》などにすら感銘を受ける若い合唱人たちの存在を知ったことはきっと先生にとって驚きだったでしょう。もっと磨くことはできたなと反省はしつつも、今回の企画で《水のいのち》に対する解像度は少し上がったように思います。


 《真夜中のミサ》も《水のいのち》も、数年寝かせた後にまたいずれ取り組みたいと個人的には思っています。


 さて、当初の通り、Harmonia Suavisはこれにて活動終了です。来シーズンなどはありません。演奏会の録画と、今回の取り組みの中で学んだことと、「知り合いの知り合い」だった繋がりが「知り合い」の繋がりになった事実が残りました。これらが今回参加してくださったメンバーの今後の音楽活動(+それ以外の活動)に活きることを願っています。


 あらためまして、この企画に関わってくださった全ての皆様、ご来場くださった全ての皆様、ありがとうございました。









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