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【感想】大内暢仁『バッハへの道 そして バッハからの道 Vol.2』
10/25に友人のピアニスト 大内暢仁さんのコンサート『バッハへの道 そして バッハからの道 Vol.2』を聴いてきました。これは必ず行かねばと思って予定を何が何でも調整し、今月は毎週末に東海地方へ行っていた中でもこの日だけは空けました。 以下ネタバレ込みで感想を書きます。 プログラムは大内さんこだわりのリューベックとブクステフーデによって勢い良く滑り出し、このコンサートの世界観を強固に確立します。作品単体が既に興味深いという事実もさることながら、それよりも強烈に印象付けられるのはブクステフーデが暮らしたリューベックの町という、このプログラムの始まりとなる舞台です。 大内さんの演奏技術か、作品の工夫か、会場の構造か、あるいはそのどれもかが要因となって、大内さんのピアノはオルガンのように響きます。単音の物理的音色がオルガンに似ているというのではなく、疾駆するパッセージから発生する響きの総体がオルガンの幻影に限りなく接近していくようであるということです。 パンフレットにはゲマトリアに基づく分析が載せられており、実際にそのイマジネーションの通り

Satoshi Enomoto
10月26日読了時間: 6分


【演奏会告知】加藤綾子×大内暢仁×榎本智史『早すぎるクリスマスコンサート』【2023.11.25】
2023年11月25日(土) 13:30開場 14:00開演 『早すぎるクリスマスコンサート』 会場 KIRA Hall JR山手線「恵比寿」駅より徒歩 入場料 一般 2,000円 学生 500円 予約申込 christmas.ticket2023@gmail.com...

Satoshi Enomoto
2023年8月30日読了時間: 3分


【雑記】J.S.バッハ愛憎諸々
ピアノ弾きの中にはJ.S.バッハの音楽を「退屈」であると感じる人も存在するようです。このことは決して非難されるべきことではないと思いますし、それどころかその事情を僕はある程度理解できる気がします。 というのも、僕自身も長らくバッハの音楽のどこが面白いのかをわからずにいたので...

Satoshi Enomoto
2023年1月12日読了時間: 5分


【雑記】ピアノ弾きが陥りやすい(?)バッハ観の話
周りを見ていて、色々な音楽に対する色々な意見を目にすることは多々あります。その人にとってそのように受け止められているということ自体は決して悪いことだとは思いません…が、それによって世界への視野が狭い方へと収束していくことを勿体無いとは思います。...

Satoshi Enomoto
2021年12月23日読了時間: 3分
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